関維新会講演「21世紀は竹の時代」

関維新会講演「21世紀は竹の時代」


先日は若い方々の中で竹を知らない世代が多くなってきたというお話をさせてもらいましたが、実は竹と離れた生活になっているのは何も若い皆様だけに限ったことではありません。社会に出て活躍されてるようになって30年、あるいは40年というような、ご年配の方々の中にも、たとえば虎竹の里にお越しになられて生えている竹をはじめて触ったとか、竹林に初めて入ったなどと言われる方も少なくない事を最近知るようになっちょります。


関維新会講演、竹虎四代目、山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI


高知市内にありますホテルで、地元の株式会社様が毎年開催されている関維新会の総会にてお話させて頂く機会を頂戴しちょりました。このように多くの方の前でお話させて頂くようになったのは2002年8月の中小企業大学での講演からです。それから全国各地で100回を越える講演の機会を頂いていますが15年経った今でも話のテーマは何一つ変わっていません。


それが、「21世紀は竹の時代」。


色々と切り口は変わり、多少の違いはあるものの、この事をお伝えしたくて、田舎者で何ひとつ皆様のお役に立てるようなお話もできませんが何処にでも飛んで行っているのです。


関維新会講演「21世紀は竹の時代」


竹は、まっこと素晴らしい素材ぜよ。伐採した竹林にも人の手を借りずとも季節になれば筍がドンドンと生えてきます。わずか3ヶ月で20数メートルにまで成長し、3年経てば製品加工が可能になる、こんな継続利用可能な天然資源は他にはまず考えられないと思うがです。


関維新会講演、竹虎四代目、山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI


地下茎が縦横無尽に伸びている様は、天然の鉄筋コンクリートなどと揶揄されますぜよ。実際に日本でも鉄の不足の大戦中には、代替え品として竹をコンクリートの中に使用したと言います。「地震の時は竹林に逃げろ」と、お年寄りからも教わりましたが、これも地下茎がしっかり地面を固めているからですろう。


真っ直ぐに伸びた竹には節があります。空洞の竹は普通に考えれば弱そうなものですが、この節のお陰でどんな強風にもしなり、どんな重たい雪にも耐え負けないのです。この地下茎や、真っ直ぐに天を目指して伸びる姿勢、そして竹の節。人が見習う事ばかりだと、実は自分に言い聞かせゆうのかも知れません。


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