竹虎では毎月一回社員全員が集まって全社会議をしよります。小さな会社なのですが、それぞれ違う部署では全く違うています。そして同じ竹虎の中なのに、社員一人一人が実は意外と他の部署の事を知る機会が少なく、分かりあっていない事があると気がついて始めた全体会議ぜよ。原則全員参加を守りながら、なんだかんだで、もう10年越しで続いちょりますので今ではすっかり定着した恒例行事のようになっています。
大きな海に漕ぎ出す時に、行き先が無いという事はあまり無いですろう。どこかに行くという目標を決めないと迷ってしまって結局何処にも辿りつけないと思うのです。そこで、年度初めの会議では竹虎がこれから南に行くのか、北なのか、それても東か西か?そんな話を少しさせてもらいました。けんど、会議の中での一番の楽しみは、何と言うても「GOOD&NEWS」ぞね。社員全員に最近起こった嬉しかった事、楽しかった事を立ち上がって共有してもらうのですが、毎日顔を会わせて働く仲間の事でも思いがけない事が好きだと分ったり、趣味があったり、家族の事や、休日の事を話してもらえて毎回、毎回こじゃんと(とても)心待ちにしている時間なのです。
ところが、今回の全社会議ではこの「GOOD&NEWS」より更に心躍るようなビックニュースがあったがぜよ。それが新卒で入社したばかりの社員の紹介なのです。この新入社員は地元の高校を卒業されています、とにかくモノ作りがしたいという志を持って竹虎が求人票を出している訳ではないのに自分で調べて問い合わせをしてきて見事採用になったピカピカの若者です。
竹の仕事というのは若い彼にとっては分からない事ばかりで、辛い事もあるかと思いますが、竹ほど美しく、心安らぐ素晴らしい素材はありません。そして、自分達が1985年から「21世紀は竹の時代」と言ってきましたように、竹ほど継続利用可能な天然資源はありません。成長が早く、まだまだ知られざる力を秘めた若竹のように、この社員がスクスクと真っ直ぐに伸びていくのを期待しちょります。
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