竹で世界は一つ、中国竹子博覧園

中国竹子博覧園、竹照明


久しぶりにお伺いした安吉県には「中国竹子博覧園」という広大な敷地に作られた竹のテーマパークが出来ていました。以前はこのような施設はなかったのですが、竹の産地としての安吉を国内外からのお客様に大いにPRされているようです。


主要な施設だけを歩いても、ゆっくり1時間はかかるとの事でしたが施設内の地図を観てみると、なるほど全部は周りきれないような広さのようぜよ。エントランスや通路に吊された大型照明は、ハッとさせられるような美しさ、竹は本当に素晴らしいものですにゃあ。


竹キリン


楽しそうに戯れるキリンの親子がいましたが、もちろん動物園に来たワケではないのです。竹で編まれたキリンぞね。


竹パンダ


美味しそうな笹を探して歩くパンダも竹製。ちなみに、こちらの中国竹子博覧園には主食が竹である本物のパンダも数頭飼われていて来園された皆様に喜んでもらっているようです。


竹の馬


駆け抜けて行く馬たちも竹。


竹象


室内にあった象の親子も細かい竹編みで作られていました。


竹象の竹編み


日本では、このような大きな造作物を竹編みで作られる事は少ないので、このような動物たちを拝見できるだけでも面白いがです。しかし、曲線を竹で表現するにはヤタラ編み(乱れ編み)が多用される事が多いと思いますが、この象の親子は細く取られた竹ヒゴをゴザ目編みして形を創っていますので、まっこと高度な技術力ですぞね。


大泰竹種子


このテーマパークの中心的な建物に中国竹子博物館という建物があります。ここには様々な竹に関する資料や製品があって又行きたいと思う程ですけんど、その中の展示のひとつに竹の種がありました。竹の開花周期は60年とも120年とも言われていますので普通の方があまり目にされる事のないものでもあります。


黄竹種子


竹は温暖な地域に広く分布していて東南アジア、オーストラリア、中南米、アフリカなど世界に約1300種とも言われますが、ここにも色々な種類の竹の種子を展示されちゅうのです。


けんど、ご覧になられてお気づきかと思いますが種はまるでお米のように見えませんろうか?そうです、実は竹はイネ科の植物なのです。そして、お米と言えば世界で一番美味しいお米の収穫されるのは日本、だから世界に数ある中でも同じイネ科の竹の品質が一番なのは日本であると言うのが自分の持論ぜよ。


中国竹の里


とは言うても竹は誰かと競い合うものではないがぜよ。一枚の写真が展示されていましたが、このように竹に囲まれた素晴らしい地域が広がるのが中国の魅力です。規模は圧倒的に違いますが虎竹の里とも少し似ていて親近感がわいてきます。


竹のように地中に地下茎を張り巡らせ、竹と竹が手を握りあい、助けあい共に生きるように、人も竹に見習う時代が来ているように感じるがです。


中国竹林の職人


懐かしい動画がありました。もちろん日本の動画ではなく、中国の竹林での職人さんたちの仕事の様子ぞね。けんど、竹林の美しさや、働く竹人に中国も日本もないのです。


割竹ロープ


細く割った竹をロープ代わりにして竹を束ね、ねじって留める。小さい頃、観た事がある懐かしい光景ぜよ。ナタ一本を腰にぶら下げて竹林に入っていた、あの職人さんの仕事が、遠く離れたこの安吉県にあるのです。


コメント(2)

まさし 返信

画像に見えるのは全竹林でしょうか?広大な規模ですね。手先が器用は中国人が1番だと思います。この広大な竹林が農村部の暮らしを向上させる気がします。砂漠の民が石油で生活が向上したように、その地の利が先祖からもたらされた中国人と共に植物ではあるけれど共存共栄で恵みを彼らに与えられると信じています。其れには確定して導きを世界に発信しよう。遠く離れた島国から応援している。

竹虎四代目からまさしへの返信 返信

中国には竹海と呼ばれる広大な竹林が広がっています。竹は熱体系の植物ですので赤道直下を中心に温かく水にめぐまれた土地であれば成育しており東南アジアだけでなく南アメリカにも資源となりえる竹があります。これらの竹の有効活用が望まれます。

コメントする