香港に「OBSCURA」という雑誌があるのです。見本誌をいただきましたが何と表現したら良いのか...非常に高級感と上品なセンスを感じさせる本であると共に単なる情報を掲載している本ではなく、アートの要素をふんだんに散りばめた面白さがあります。
どうして、このような立派な本の取材が遠く香港から来られる事になったかと言うと、先日、香港のマサさんが虎竹の里に来られていて感激頂き帰られたのですが、お知り合いの雑誌記者の方にご紹介下さったようなのです。まあ、それにしても良く外国からお越しいただきましたちや。
それにしても、わざわざこのような田舎まで良くお越しいただきました。国内の方でもここまで来られるのには苦労される事が少なくないのに、海外からとなると余計に大変だったかと思います。まっこと、お越しいただけた事に感謝するがですが、なんと記者の方は自分の拙書「竹虎四代目への道」までご購入されて持参頂いていたのには感動したがです。
香港の皆様は自分達からしたら東京の方々と同じような感覚ですぞね。高層ビルを竹の足場で組み上げる印象が強くて日頃から竹に親しむイメージがありましたが一般的には竹と人がそう近い距離でもないようです。思えばそれも当然ぜよ、あの大都会から来られている若い方々なのです、竹が筍から成長して3ヶ月で20数メートル伸びるとか、竹の太さと生育年数が関係などご存じないのは当たり前やったのです。
せっかく遠くからお越しいただくのだから高知の新鮮な魚でも食べていただきたいと考えちょりました。ところが、午前中に来られてから2時間をゆっくり超えるインタビュー、それが終わると竹林、店舗、倉庫、工場などもの凄い勢いで取材をされて、とても昼食タイムなど取る雰囲気ではないがぜよ。さすがパワーみなぎる香港の方々ちや。
工場では少しづつ製作が進む日本唯一の虎竹自動車に興味津々のご様子ぞね。最初は、まさか実際に道を走ることの出来るものとは信じられないかも知れませんが竹の強さや、柔軟性など竹の特性をじっくりご説明させてもらうがです。
シートも並んで取り付けられていますし、粗編みをかぶせていましたので一度試しにシートにお座りいただきます。記者の方も、こじゃんと(とても)喜んでくださって自分の方も嬉しかったのですが、この車に竹編みシートにしてから初めて二人並んで座してみて、自分の方もいよいよこの日本唯一の虎竹自動車で走り出すイメージが朧気ながらに見えて来た気がするのです。
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