シートに座っていると、自然と沸き上がるフツフツとした熱い思いが込み上げてきました。そして同時に若かりし頃、いえいえ今でも十分若いのですが(笑)学生時代、そう大学2回生の夏、仲間3人で北海道一周自転車旅行に挑戦した時の事が思い起こされます。
高校時代から自転車の旅に憧れ、雑誌禁止の全寮制の学校でしたが何とか隠れて持ち込んだ「サイクルスポーツ」という当時発刊されちょりました自転車旅行の本を、何度も何度も擦り切れるほど読みこんで、いつかは自分の力だけで走りたいと思っていた若い日の事ぜよ。ハンドルやタイヤに取り付けたバックに装備を詰め込んで、わずかな所持金と一枚の地図を便りに野宿を続けた一ヶ月やった。
北海道自転車旅行は舞鶴からフェリーで小樽に渡って時計回りに走る事にしちょりました。稚内目指して北上し、南下したら網走の先から摩周湖、阿寒湖を通り足寄町、帯広、日高峠を越えて千歳、札幌、小樽から再びフェリーという旅、敦賀に上陸して在学していた東大阪市まで帰り着いたら1500キロの行程やった。
真っ黒に日焼けして笑顔で映る三人の写真の時から言うたら30数年経って、今度は高知から横浜まで瀬戸内海の距離も入れたら約1000キロの距離を電気自動車で走るがぞね。日本唯一の虎竹自動車がどうして出来る事になったのか?どうして横浜まで走るのか?それはクラウドファンデングという全国の不特定多数の皆様から支援をいただいたからに他なりません。そのご支援の中でも特別大きなご協力を頂いたのが横浜で会社経営をされておられるヒロタリアンさん、感謝の気持ちを込めて横浜まで虎竹籠を日本唯一の虎竹自動車に載せて届けさせて頂きます。
あの時は北海道の皆様の温かさが身にしみる旅やった、何と優しい、旅人にウェルカムな土地やろうと感謝の連続でした。今度の旅もそんな人の優しさにすがりながら行くことを宿命付けられちょります。どうしてかと言いますと電気自動車ゆえに行く先々にてコンセントをお借りせねばならないからながです。
それにしても、又あんな日々が帰ってくるがやろうか!?もう大学の頃とは何もかも違っていて、体力もなければ、時間もありません。けんど、走りきる志は何ちゃあ変わっていません、あの頃の熱い気持ちのまま横浜のヒロタリアンさんを目指したいと思うちゅうがです。
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