食器籠として、このような磨きの竹籠がひとつあればキッチンは随分と和んだ雰囲気になるものです。最近はオープンキッチンと言うがですろうか?居間と一体化したような作りのお宅も多くなっていますのでこのような食器籠も、より目につくようになったのではないかと思います。
そこで、このような竹編みの食器籠をカウンターなどでご愛用いただきよりましたら、機能面もさる事ながらインテリアとして優しい竹の魅力をいかんなく発揮できるのではないかと思うちゅうのです。特にこの足付き台所籠は磨き細工ですきに美しい経年変色をお楽しみいただけますぞね。
ただ、ひとつ注意せねばならいと思うたのは台所籠の大きさなのです。小さいサイズでしたら、それ程の問題もありませんが大きくなって数人分の食器を片づけるとなりますと、お茶碗や湯飲みなどの重さも結構なものになるがです。そこで、足部分への負担を考えて大きいなりの足を用意してはいるのですが、それだけでは不十分ぞね。重さが増してくるなりの竹編みの強度を考えねばなりません。
足付き籠では、水切りの機能性を十分に引き出すために底部分が接地しないように足付きにしています。ところが重みがあるために竹ヒゴ自体が耐えられず底に接地してしまう場合もあるがです。もちろん、このままでもご使用はいただけますけんど、せっかくなら足部分を浮かせてお使いただきたい。
骨竹を幾重にも重ねたような格好のエイ見た目になっちょりますが、素晴らしいのは見た目ではなく、その強さながです。足部分は樽のタガの要領で輪っかをつくり竹籠の底に取り付けた事によって加重が竹籠全体に分散し中央部分が接地する事もなくなりましたぜよ。こんな少しづつの改良を続けながら新しい竹籠は人に一歩、また一歩と近づいていくがです。
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