竹炭(Bamboo charcoal)の浄水機能、消臭機能は多くの方から喜びのお声をいただく事がありますぜよ。竹がこうやって姿を変えて皆様のお役に立てゆう事に感激するのですが、先日竹炭職人さんを訪ねて行ってみると何やら数字の書かれたペットボトルが置かれていました。
片方のペットボトルには「竹炭」と書かれて、もう一方の方には「水」としか書かれていません。「H18 8/10」と見えますが平成18年の8月10日に両方のペットボトルに同じように水道水を入れ、片方はそのまま、もう片方には竹炭を入れキャップをして約10年間そのまま室内に置いて変化を見続けてきたと言うのです。えらく気の長い実験のように思いますが、実は昔ながらの山の竹炭職人さんたちの中には、大学の研究機関のような高度のデータは取れない代わりに、このように自分たちなりに色々な実験をされている方が少なくないのです。
片方の水は10年の歳月を表すかのように茶色く濁り何やら沈殿物が底にへばりついていました。その横で竹炭を入れたボトルは同じ時期の水とは思えないような透明感ぜよ、黙って出されたら飲んでしまうかも?竹炭を入れる、入れないで、単純にこれだけ違うという証明ぞね。
そう言えば今では使っていませんが石臼に水を入れて金魚を飼っていました。石臼に浄水器などは少し格好が悪いので、竹炭(バラ)を沈めていたら、いつまでも水が綺麗ながです。お客様が透明感のある水に泳ぐ赤い金魚をご覧になられて、いつもビックリされちょったのを思いだします。
地元の孟宗竹を原料に、昔ながらの土窯作りの高温で焼いた竹炭はキンキンと金属音がするような堅さぜよ。これをピッチャーの水に入れて冷蔵庫で冷やしておいたらミネラルウォーターは必要ありませんぞね。まだ、寒い日か続きますきに少し早いかも知れませんけんど、夏場はまっこと重宝するがです。飲料水だけでなく、最近では竹炭パウダーを料理に利用したり、スイーツに使われる事もすっかり定着しましたけんど、戦国の世には忍者の解毒剤としても使われていた炭がこれだけ広く知られるようになるとは、忍びの人達も思いもしていなかった事ですろう。
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