今日は高知龍馬空港の空港到着出口で仁王立ちしちょりますぜよ。人もまばらなロビーで緊張した面持ちで一体何をしているのか?実は、次の羽田からの便でやって来られる方こそ、先のクラウドファンディング「日本唯一の虎竹自動車プロジェクト」にて最大のご支援をして頂いたヒロタリアンさんながです。
思えば、こうしてプラカードを持って空港で待って頂く事が、今まで何回かあったがです。海外に一人で行った時や、国内でも初めての訪問の際などには出迎えて頂くことがありましたにゃあ。けんど、自分がこうしてお名前を書いたカードを持って待たせていただくのは実は初めての事ぜよ。自分がする立場になって、はじめて人の気持ちが分かるがですが、まっことドキドキですぞね。
おっと、空港に到着のアナウンスが流れましたちや。ヒロタリアンさんは、一体どんな方ですろうか?電話で何度かお話しさせてもらった、そのお声は若々しくハツラツとしちょりましたが...。色んな事を思うて、自分の笑顔もここまでながです。
不思議ぜよ。今まで一度も会ったことがないヒロタリアンさん。竹虎のクラウドファンディングで一番高額な「100万円の虎竹の里ツアー」をご購入いただいて、嬉しさもあってそのまま何のお約束もなく会社のある横浜まで飛んで行った時には、ご不在でお会い出来ずじまいやった。けんど、その活気ある職場の雰囲気、ご挨拶いただいた社員の方のキビキビした対応から、もしかしたらトップの方は、こんなお人ではないろうか?自分の中で勝手にヒロタリアンさん像が出来ちょったがです。
羽田からの便は乗客数が比較的多いのですが、到着口から出てこられる沢山の方から「ああっ!この方に違いない...!」遠くに、そう思える方の姿が見えるのです。
自分の方を、まっすぐに見て出てこられました。やっぱりそうやったぞね!ヒロタリアンさんです!さっそうとした足取りでスーツケース片手に到着出口のドアから出て来られます。今日と言う日を、ずっと待ちよった。まるで後光がさしているように思えましたちや。
優しい笑顔を拝見したら、もう我慢できんかったです。そんなつもりは全然なかったけんど、人がおろうと、何処であろうと、あの不安で仕方なかったクラウドファンディングを助けていただいた時の有り難さが熱いものとなって流れ出し止まりません。
田舎の小さな竹屋、誰にも相手にされず、振り向いてもらないのが当たり前と思うて来ました。けんど、日本にここにしか無いもの、曾じいさんの時から今年で121年も繋いできたもの、他に何も出来ない自分にしたら命をかけられる、この世で、ただひとつの竹。色んな事に「大丈夫」と声をかけてもらったような気がしちょりました。
高知龍馬空港には、名前の通り坂本龍馬像が土佐にお越しの皆様をお出迎えしよります。この像の前でも一枚撮らせてもらいましたぞね。「日本の夜明けぜよ」と言うて、この郷土の英雄は有名な言葉を残しちょります、未来が見えちょったがですろう。自分には、まだまだ何も見えません。けんど、こうやって応援いただくヒロタリアンさんのような温かい心の方がおられる。お応えできなかったら生きちゅう意味はないがです。自分が松明となって一隅を照らす、明徳中学の時に習った事が今になって少しづつ分かるようになってきましたぞね。
さて、お越しいただいたヒロタリアンさんは、1泊2日の日程で虎竹の里にお越しいただいて竹伐りや山出し、虎竹の油抜きなど製竹作業をしていただく事になるがです。虎竹の伐採は来年の1月末まで、その間にどうしてもお越しいただきたく、ご足労いただいたのですが、ここでご自身で伐採、製竹された、まさに日本唯一の虎竹を使い、竹虎でご希望の竹製品を作りあげたいと思うちゅうがです。
一般のお客様が虎竹の里の竹林に入り虎竹を伐るなど、この100年で初めての事ですろう。まっこと楽しく、最高に素晴らしい2日間やったけんど、それは又の機会にお話しさせてもらいますぜよ。
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