使う竹籠

六ツ目弁当箱


いつも作務衣なので「一体、作務衣は何着持っているのですか?」と聞かれる事があるがです。はっきり数えた事はないのですが作務衣は20数着持っていて、その中で頻繁に着るのが15着くらいです。20年くらい前に出会った笹倉玄照堂さんというメーカーがあるのですが、ここの藍染め生地が素晴らしいと気に入って今では、ほとんどコチラの作務衣を愛用しよります。数年前からは、お尻のフラップ付きポケットや背紋への刺繍なども入れた竹虎オリジナルの作務衣まで製作いただくようになっちょりますが、実は一点だけ不満な点もあるがです。


それは、生地が年を追うごとに変わってきて昔の藍染め生地がなくなるのは仕方ないとして、作務衣上着の内側ボタンながです。以前は外紐と同じように内側も紐で縛れるようになっちょりました、ところが数年前よりボタン穴を3段階に調節できるボタン式に変更になったのです。これは、これで普通の方は着やすく便利なのかも知れません。ところが自分のように毎日仕事着として着るとなると多少着る時に手間がかかっても、紐の方がしっかり縛る事ができて良かったのです。ボタンは確かに着脱は早いのですが、どうしても糸が弱くなって外れる事もあり、耐久性の点では紐に軍配があがります。


まあ、しかし、それを言うてもいきませんきに仕事中にボタンが外れてしまわないように、糸を何重にもして補強しちょります。工場など職場なら、まだエイですが、前に県外への出張中に外れてしまった事があって、ちっくと困った事がありましたぞね。さて、ボタン補強のために取りだして来たのが裁縫箱ですが、竹編みのなかなか格好のエイものですろう。実はこれ、虎竹六ツ目弁当箱。アイデアで竹籠は色々な用途があるのが楽しいところですが、まっこと人に使われゆう竹はイキイキとしちょって、表情がエイ。裁縫が苦手な方だったとしても、こんな竹籠に道具があれば気持ちも変わりますろう。


コメントする