竹のヘルメット

竹ヘルメット


日本唯一の虎竹自動車プロジェクトで竹の自動車を創らせていただく事になりましたので、色々と考えよりましたけんど、電気自動車ということもあって普通の車に比べると、スピードは控えめになっていますが、それでも公道を堂々と走ることには変わりありません。安全面も、しっかりと考慮して製作せんとイカンがぜよ。


ヘルメットをかぶることも考えたらエイにゃあと思いよりましたが、皆様が知っている、どこにでもあるヘルメットでは面白くない...。竹の自動車ですので、竹のヘルメット...そう考えたら以前、拝見したことのある竹のヘルメットを思いだしたのです。しかし、そのヘルメットは車やバイクの運転用ではなくて、ずっと昔の陸軍の兵隊さん用のものだったのです。高温で湿度も高い南の島での着用に竹の清涼感を活かしたものということで作られていたそうですぞね。


確かに竹の肌触りの良さや通気性抜群の編み込みは風を通し、熱や湿気を逃がして快適だったかも知れません。けんど、強度はどうですろうか?鉄不足のために割竹をそのものを何枚も組み合わせて作った竹製ヘルメットというのは歴史資料館で拝見したことがありますが、この竹編みのヘルメットは鉄製ヘルメットの内側に使ったりしたものでしょうか?いずれにせよ、強度よりは涼しさ、快適さを考えたもののようです。


近年では竹集成材という細い竹を張り合わせて強度をだす技術もあって、あのトヨタの最高級車種レクサスのハンドルにも竹集成材を使用したハンドルがありますぜよ。そして、その竹のハンドルは高知県産の竹材が使われちょります。自動車の各部品も人命に関わるものですので高い品質が求められると聞いた事がありますが、ハンドルという特に重要な部分に竹が使われちゅう事は、何やら竹を認めて頂いちゅうようで、自分達が関わっているワケではありませんが喜ばしい事ですちや。


日本唯一の虎竹自動車にも竹集成材を使うことにより竹自動車自体も、そして周辺の部材についてもアイデアがグッと広がる気がしちょりますぜよ。


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