先日、こじゃんと美味しそうな料理が賑やかに並んだ雑誌に掲載いただいたがです。その名も「料理通信」。これは主にシェフの方など料理関係の方がご購読されたり、食に関心のある方がお店や料理を楽しくご覧になられる、ちっくと専門性の高い雑誌やったのですが、嬉しい事に、この本の中にスズ竹四ツ目籠(大)を大きく掲載いただいたがです。
まっこと竹虎は有り難いことに2000年前後から雑誌や新聞、テレビ、ラジオなど様々なメディアに掲載いただく機会がボツボツとあるがです。田舎の誰も知らないような、ただ創業の古いだけの小さな竹屋をこうやって取り上げていただく記者やライターの皆様には、いつも、本当に感謝をしちゅうがですぞね、ありがとうございます!
さて、掲載いただいたスズ竹四ツ目籠ですけんど、実はもともとは、もっと小振りな籠しかなかったものを職人さんがサイズを間違えて作ってしもうた事がありました。けんど編み上がったものを見たら野菜籠等に使うのにはピッタリのようなのです。おっと、そうそうと思いだして持ってきたのは、ちょうど職人さんから頂いて来たばかりの筍があったので入れてみたら何と、お誂え向きぜよ。そんな事があって定番の竹籠となったがですぞね。
スズ竹という素材は細い竹で、「竹」と名前がつくものの笹の仲間なのですが、とにかく粘りと、しなりがあり強いのです。素材の良い食材は、焼いてそのままシンプルに塩とコショウだけが一番美味しかったりするのではないかと思いますけんど、竹細工も似たところがあるのかも知れません。強靱で素朴な風合いのスズ竹の表皮を活かしてそのまま編み込むのは、竹編みの基本とも言える四ツ目でザックリと。これ以上の手をいれず、そのままがエイのです。
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