まっこと不思議な出会いをすることがあるがです。「竹の神様」に導かれちゅうとしか思えないような再会でしたぞね。それは、沢山の人が行き交う福岡は博多駅にあるデパートの事やったのです。
昨年、前々から気になっていた台湾の竹工芸や工場、会社様。そして、作家さんの所を色々とご案内して頂く機会があったのです。台湾南投市は竹の産地であり、竹関連の施設や人が集中しちょります。書き出したスケジュールを見たら一日に何社もの竹工場を回れるようなので、ワクワクしちょりましたが、そうやって訪問させて頂いた中に竹工芸作家の邱錦緞さんの工房もあったのです。
邱さんの工房は店舗も兼ねていて、製作された作品がきれいに展示されていて見応え十分やったがです。台湾では沢山の竹人の方々とお会いしましたが、その中でも、とても印象的に覚えていた竹作家のお一人でした。けんど、年に何度も行くことのない博多駅で何気に歩いていて声を掛けられ振り向いたら台湾の竹作家の方など、ちっくと信じられないので、一体何が起こったのかと思いましたぜよ。
お伺いした時にちょうど見習いの方がヒゴ取りをしよりました。台湾でも日本と同じように若い方で竹の仕事をされる方は、だんだんと少なくなりつつあるのです。そこで、竹についての話しを聞きたくなり、あれこれ質問させて頂いたのですが、その彼女も同行されていました。片言の英語をお話しされるので日本の竹細工を見学に来られた事や、ちょうど、この日に台湾に帰るところだったのが分かりました。
自分にしても、たまたま福岡に用事があって通りがかっただけ。台湾の皆様も移動してきて博多駅にやってきたところ、たとえ待ち合わせしていても、あれだけ人がおったら、なかなか会うのが大変やと思うような場所で出会うはずもないのに、こうして再会させてもらえるとは。本当に有り難い事ですにゃあ。
再会の不思議と言えば先月お伺いさせてもらっていた、韓国潭陽の竹博覧会での地元の竹職人さんと再会もそうぜよ。昨年の竹祭りがどうしても見たくて潭陽に来てましたが、その時に、偶然に竹細工をされている所に通りかかって、言葉は分かりませんが、竹編みを介してお話しさせてもらった方。今年も、こうやってお会いできるとは。竹の仕事をやっていて良かったと思える瞬間ですちや。まっこと、こんな不思議な出会いを重ねて重ねて今があるのかも知れません。
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