高知新聞さんに日本唯一の虎竹自動車を掲載いただきましたぜよ!竹虎では荷物の梱包材として高知新聞の古新聞を使わせて頂きゆう事もあり、それでなくとも、いつもお世話になっちゅうがですが、事ある度に色々と地元のニュースを掲載いただき応援いただく心強くもあり愛着のある地元紙ながです。
さて、掲載いただいた記事内容をご覧いただいた方も、まさか、竹で車ができると思う人は、あまりおりませんろう。ところが、よくよく考えたら鉄で出来た車のボディも軽く当てるだけで派手にへこみますし、世界一安全な車と言われよりますボルボという北欧のメーカーの車などは、正面衝突の衝撃を、グシャリとつえることで吸収するのです。鉄だから、竹だからという人の先入観を取り除けば、竹も十二分に車体に使用できるだけの強度があるがぜよ。むしろ、駐車の時など塀に少し当てたりする場合には、金属はキズが付いて塗装が剥げてしまいますけんど、竹はショックを吸収するし、柔軟性があり復元力もあって、当たったことさえ分らなくなるくらいなのです。
香港の高層ビルは100万ドルの夜景などとして知られちょりますが、あの数十回建ての高いビルの足場に竹が使われているのは有名な話です。足場は建設作業される方の命がかかっているので、丈夫さが非常に重要なのは言うまでもないことですが、昔ならいざ知らず、これだけ色々な新建材が出回る現代にあっても竹が使われ続けているというのは、それだけ竹が豊富という事もありながら、機能的に優れている事に他なりません。
日本でも戦中の鉄不足の時には鉄筋の代替品として竹が骨組みに使用され、鉄筋ならぬ竹筋コンクリートして普通に建築現場で使われよったがです。実は今でも、世界を見渡せばビルや橋に使われている国もありますし、竹だけで巨大な体育館のような建築物を建造される国もあります。これは、まさに竹の強さのひとつの表れかも知れませんにゃあ。竹集成材という竹に圧力をかけて貼り付けた素材は、家具やフローリング材として皆様が思われる以上にあちこちに普及していて、東京ミッドタウンの床や壁、設置されちゅうベンチなどに多用されちょります。
まあ、こうして山で風にゆられてしなやかにサラサラと揺れる竹や、昔から馴染みのある竹籠や笊など今までの竹のイメージとは、ちっくと違う竹の姿をご紹介してきましたが、時速50キロというスピードで走る自動車となれば、やはり特別ぜよ。多くの方の目にとまる事もありますし、竹への関心や理解が高まる事もあるかと思うちゅうのです。そこで、今回の日本唯一の虎竹自動車プロジェクトを思うたのですが、見た事も、自分の想像もできないモノをクラウドファンディングという更に聞いたことのない、一見怪しいインターネットのサービスを使う。そこに、もうひとつの壁があったように思うちょります。
「竹で車など出来るのか?できても公道走れるの?」
「クラウドファンデングとは一体何なのか?...騙されるのでは?」
このような分らない物に対する警戒は当然ながです。いくら今年で創業121年の老舗竹屋やと言うても、怪しい事にハマってしもうちゅうのではないか?自分でも、誰かがやっていたらそんな風に思ってしまうかも知れませんぜよ(笑)。最初はそれが分らず、こんな素晴らしい車を作るのだから人様には必ずご理解いただける。そんな風に少し簡単にも考えていたのです。けんど、竹の事は十分知っていただき、分ってもらえる方々にも、「クラウドファンデング」とは、どういうものなのか?ここが、分からないかったようなのです。自分には、その分らない点が分らなかったという、少し、ややこしい事情がありました。そこで、その説明を分かりやすくページやチラシに制作したがです。
お客様への、ご説明に、このクラウドファンデングという方法が、皆様にとって全くリスクのない方法であること、自分達のような小さな会社の夢のお手伝いをしていただけること等、できるだけ分りやすい言葉で書かせていただきました。そうしたら、お一人、またお一人、ご支援を表明いただける方が少しづつ増えてきて、ついに目標金額の80%近くにまでなってきたがです。
今回の竹虎のチャレンジは、まず毎日新聞さんに掲載いただきました。地元のRKCラジオさんにも出演させてもろうたし、テレビ高知さんのニュース番組では「高知家の力」という特集として、何と7分間もの時間を割いて紹介いただいたがです。そして、今度は高知新聞さんの昨日の記事。こうやって地元の皆様あげての協力に応えないワケにはいきません。
最終日は約1週間後の10月6日、この日は竹虎二代目が苦労して苦労した末に、竹虎を会社に設立した記念すべき日なのです。64年まえの、この日に竹虎は株式会社として走りだしました。この記念日までに目標を必ず達成して、皆様と一緒になって日本唯一の虎竹自動車を走らせたいがです。虎竹の里でも誰もできるとは言わなかった、無謀とも思える挑戦。
けんど、自分は最初から思いよりました。思うた瞬間から見えちょりました。竹の国と言われる日本でも、ここにしか成育しない虎模様の不思議な竹。竹虎初代宇三郎を魅了してやまなかった竹で作られた車は、二代目義治が命をかけて「無」から築いてきた竹で作られ車は、三代目義継が黙々と繋いできた竹で作られ車は、四代目の自分の目で、前を風をきって颯爽と走り出しちょったのです。
創業明治27年老舗竹屋の挑戦!日本唯一の虎竹自動車を創って竹の美しさ、強さをお伝えし、伝統文化の素晴らしさを全国発信するプロジェクト。
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