今日で、いよいよ世界竹博覧会(World Bamboo Fair)の話題も最後ですけんど、まっこと、今回のイベントは天候に恵まれちょりました。ホテルは街を見下ろす山の中腹にありましたけんど、カーテンをあけると眩しい朝日が差し込んできます。どこまでも広がる青空が竹博覧会を祝福しているかのようでもあり、世界の竹の未来が、是非この天気のように晴れやかであれと願うがです。
もともと竹にこだわり、毎年竹祭りなども開催されている土地柄で、今回は画像に写っていない建物なども竹籠をモチーフにしたり、壁面には竹編みのような模様や柱が入っちょったりする、とにかく、竹を大切にする潭陽の皆様です。会場入り口へのゲートが竹だったりするのは当然の事ながぜよ。
通りには鉢植えがズラリと並んで置かれちょります。青々とした美しい葉が目にも心地よいのですが、この鉢植えも全て竹やったちや。稈の曲がりが面白い変竹などもあって鉢植えだけでも楽しめます。
平日は近くの幼稚園や小学校くらいの子供達が沢山やって来てました。このような小さな頃から山々で竹に親しむだけでなく、竹博覧会のような設備の整った中で竹との体験ができることは、本当に幸せやし羨ましいにゃあと思うたのです。そして、そんな子供達が休む日陰をつくるのも、やはり竹の傘。
山出しの季節になったら数本の竹を束ねて積み込んだ上に腰をおろすこともありますけんど、薄い金属のテープでガッチリと固定された竹束が、そのままベンチになっちゅうとは、これも凄い。
さらに凄いのは丸く束ねた竹束の途中に切り込みを入れて平らな座面を作ったようなベンチ。このような竹にお年寄りや若い方などが座り、楽しそうに話しをしているのを見ると、竹も、こじゃんと嬉しそうにしているかのようですちや。
竹のシーズンになったら虎竹の里の土場には、高さが数メートルもあるような竹の小山がいくつも出来よりました。そんな最盛期を思い起こさせるような竹の造形が大型テントにあります。一体なにかと思って近寄ってみたら、中は空洞になっていて、竹の照明がつられた竹の部屋になっていましたぜよ。丸竹をこうやって自由に使い、楽しむ心が潭陽にはありますにゃあ。これらの竹は期間限定のものに違いないのですが、しっかりと人の笑顔を作り出しているのが素晴らしいのです。
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