世界竹博覧会(World Bamboo Fair)には世界の国々から竹に関する飲食類含めて色々な面白い竹製品が集まっていました。ちょうど裏側のブースにあった竹ビールなどは、もしかしたら日本でも製造できるのではないかと思いながら見よりました。
前のブースには最近ボツボツと見るようになってきて、わずかではありますが話題にも登場する事もある、竹フレームの自転車が展示されちょりましたぞね。はじめて見たのは、もう何年も前の事、どこで作られたものだったかも定かではありませんが確か東南アジアの国のものでした。当時のモノとは見違えるような品質が上がっていて、実用にも十分に耐えられそうな本当にしっかりした竹自転車です。
シンプルな竹の玩具にも足が止まります。透明なロバが背負っているカラフルな薪は竹の切りっぱなし。丸竹を切って色づけしただけのものを背中に積み上げています。このような竹の使い方を考えた事もないので、まっこと、驚いてしまいますにゃあ。
これも丸竹を削りタイヤを付けただけの竹自動車。緑色の他にも赤や青など3色ぐらいの色合いの違いと、車の他に飛行機などのバリエーションがありましたが、基本的にロバーの玩具と同じで丸竹をそのまま使うたシンプルさ。けんど、そう言えば自分の小さい頃の竹玩具には、このような竹そのままの形状を活かした製品があったように思います。
玩具の他にも多種多様なものがあったのですが、自分が「これは」と思うたものはテント用のジョイント金具。テントといっても、もちろんフレームは竹そのもの。太い竹、小さい竹、サイズの違う竹をしっかり固定して、さらにテントの形もジョイント部分の角度を調節することにより、自由に変えられる金具はまっこと(本当に)面白いちや。
ベルギーのOPRINS社さんで同じような金具を使ったバンブードームを拝見したことがありますが、こちらの金具の優れている所は、竹の太さが違うても対応できること。これなら、竹林整備して、そこで伐採された竹をそのままテントにして休むこともできそうながです。
地元韓国の製品を集めたコーナーもありましたぜよ。竹由来の肌に優しい液体ソープは美しい緑色の容器に入っています。日本ではまず見かける事のない竹の稈を形どった容器。竹節まで再現された作りに、韓国の方の竹への親しみを感じるがです。
この潭陽という土地は竹林の生育に適した温暖な気候があり、人口が5万人という小さな街ではありますが、車で30分のところに大都市光州(クワンジュ)があるのが地の利ですろうか?ここからお客様も沢山来られるし、会場内にはボラティの学生さんの姿も多く言葉が分からずに困っていると、日本語のできる学生ボランティアの方が駆けつけてくれて不自由ないがです。
快適で綺麗な会場内にはゴミ箱も完備されちょりましたが、これも当然竹編みで作られたものぜよ。日本では運動会の玉入れ競技に使うか、背負い籠くらいしか目にされる事はなくなっていると思われるかも知れませんが、実は、公園などからの注文でゴミ箱として納品する事もあるのです。なので、ここの景色だけ見たら韓国やら日本やら分かりません。竹に国境など無いがです。
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