高知県の伝統工芸品・伝統的特産品

高知県の伝統工芸品と伝統的特産品


高知県の伝統工芸品と伝統的特産品を掲載した冊子が発行されましたぞね。こうしてみると高知では土佐和紙と土佐打刃物が圧倒的に職人さんも多いし、よく耳にする機会もあるのですが、それもそのはず、この二つだけは高知県の中でも国の伝統的工芸品に指定されちょります。


高知県の伝統的特産品として指定を受けているのは、宝石珊瑚、土佐古代塗、尾戸焼・能茶山焼、土佐備長炭、安芸國鬼瓦、内原野焼、まんじゅう笠、フラフ・のぼり、土佐凧、土佐硯、そして、当社の虎斑竹細工の13品目なのです。


虎斑竹細工が伝統的特産品として指定いただいたのは、実はそんな古い話ではなく平成14年(2002年)の事でした。当時は橋本大二郎知事の時やったですにゃあ。受賞式には、仕事の都合を何とかつけて自分が行かせてもらいましたぜよ。表彰状を頂いて誇らしく思うと同時に思った事は、竹虎は100年以上この竹と歩んで来たのに、どうして今頃やろうか?そんな思いと、このような認定を頂いたものの、この先、竹や地域をどうやって守っていけば良いのだろうか?更に大きな課題を突きつけられたような気持ちにもなっちょりました。


伝統的特産品、虎斑竹


伝統的な工芸品や産業には難しい時代が続いちょります。何もこれは高知県だけの問題ではなく全国的な事でもありますろう。けんど、土佐和紙のメーカーさんが今まで蓄積してきたノウハウを活かして、新しい分野の製品開発をして成功されちゅう例はいくつかありますし、土佐打刃物にしても昔ながらの山仕事の刃物から家庭用品として、あるいはアウトドア用などのナイフに技術を転用して、世界を舞台に活躍されている会社様もあられるようぜよ。


虎竹はどうやろうか?変わらんとイカンとは思いつつ、どう変わるのか?自分は変わり者やとは言われますが、会社が変わるのは、まっこと大変な事ですちや。ずっと遠くの向こうに、小さな灯りか見え隠れしゆう気がしますけんど、まだまだ先の見えない暗い夜道が目の前に続いちょりますぞね。


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