いやいや、まっこと暑いですにゃあ、連日35度を越える猛暑ぜよ。外で油断して仕事していたら熱射病で倒れてしまいそうな毎日ですきに、せめて30年ブログでは、ちっくと涼しいお話しをしたいと思うちゅうがです。
「かんじき」とは深い雪の上を歩く時に使われてきた道具です。南国育ちの自分などは、あまり見る機会もなかったですし、使ったこともないがですが、これを履いていたら足を雪にとられることなく、比較的スムーズに歩けるとう事ながぞね。
最近ではプラスチックなど新しい素材を使った、かんじきもあるようですが、昔ながらの身近な山の素材で作られたものは素朴で何ともエイ味わいぜよ。なんと言うても自分が感動するのが、厳しい自然の中で使われる、このかんじきに竹が使われちゅうという事ながです。足に付けるもので、かなりの力も掛かるかと思うのですが、そんなジョイント部分に竹というのは、竹の強さを証明してくれているようで、まっこと嬉しくなってくるがです。
ところが、雪山で竹が使われているのは足元だけではないのです。こちらにある竹は先端に何か黒っぽいものが見えていますが、一体何かと言うと、スキーの時に使うストックながぜよ。今では、さすがに日本中探してみても竹ストックを使うてスキーしている方は居りませんろう。けんど、その昔には身近に手に入れられる素材の中で、細く、軽く、丈夫な素材と言えば、それは竹しかなかったがです。
竹ストックの先端部分、つまり雪に刺す側を見てみますと、これも、本当に凄いです!綺麗な円形にした細い竹が使われちょります。使われているのは、どうも根曲竹のようですが、こうやって厳しい自然の中で使う道具に竹が選ばれているのは、竹が一番適しているからであり、素材としての信用があったからですろう。まっこと、この当時の竹は輝いちゅう。スター選手のように輝いちゅうがです。
竹ストックといえば竹スキーはどうやろうか?昔は沢山製造されていたという事も聞きますが、竹表皮のツルツルした滑りやすい性質を活かしたら高性能の板ができたのではないかと思うのですが、本格的なスキー板ではなくとも、このとおり、今でも雪国の子供たちはこうして手軽に竹スキーを作って楽しんでいるのです。
コメントする