雑誌掲載の竹籠たち

雑誌「nid」


雑誌「nid」さんに取り上げていただく事があるのです。先日も竹の飯籠を掲載いただいちょりましたが、nid(ニド)という雑誌名がどうも不思議な名前ですにゃあ。最初は何とも思いよりませんでした、そんな英語でもあるのかとも考える程度でしたが、何回か掲載いただく内に、ふと見た雑誌名の下に、「ニッポンの イイトコ ドリ を楽しもう。」と書かれちゅうがです。なに?日本の良い所取りの頭文字でnidなのか。はじめて気がついて納得したことやったのです。


日本の良い物という事で竹虎のエビラなども掲載いただいています。ちょうど、この長雨が上がれば、梅干しの土用干しをされたい方も多いかと思います。エビラは、網代編みの竹を敷き詰めた平らな籠ですが、農家さんなどでも多用されているものを半分サイズにして、都会のベランダなどでも使えるようにしたタイプなどもあるがです。梅干しを干す以外には野菜干しなどに使われゆう方が多いようですぞね。


雑誌「nid」


つい先日に発行されました雑誌「nid」さんに掲載いただいたのは飯籠ぜよ。ご飯を炊いた後に、竹籠に入れて軒先や井戸などに風通しがよく、涼しい場所において保管していた時代があったのです。今では、飯籠の使い方、どうしてそのような籠が、それぞれのご家庭で必要だったかもご存じない方が多いと思います。


それは日本人の生活習慣や家族構成など暮らしに密着した事情があります。昔はお子さんの人数も多く、おじいさんからお孫さんまで、皆が一つ屋根の下に生活していましたので炊飯の量も多かったがです。薪で焚くご飯ですので、そう何度もご飯は炊く事もできません。一度に沢山炊いておいて、あまったご飯は飯籠に入れて保管していました。ご飯は白米だけですとそでもないようですが、麦飯を入れると傷みやすいと言われます。大量に炊きあげたご飯には飯籠は必要不可欠な生活道具のひとつやったのです。


だから、昔の飯籠は現在編まれる籠に比べてかなり大きく頑丈です。味噌こしざるなども、どうしてこんな大きなサイズが必要なのか?もししたら名前を間違えていないだろうか?そんな風に思えてくるほど、サイズ感に誤差があることも、人の暮らしの移ろいの中で出来てきた変化の違いですので、仕方のないことだと思うのです。


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