竹炭窯と竹酢液

竹炭窯の排煙


竹酢液(ちくさくえき)と言うても、いまひとつどうやって作られるものか、ハッキリご理解いただいていない方も多いかも知れませんぞね。よく質問される事もあるのですが、竹炭窯から出る煙を利用している事は、一時期、テレビや雑誌などで大きく取り上げて頂いた事もあるためか、何となくご存じの方も多いのですが、さすがに詳しくは、なかなか分かりにくいと思っています。


竹酢液は炭窯からモウモウと立ち上る、この煙から作られるのです。煙がステンレス製の長い煙突に入り冷やされ液体となったものが竹酢液ぜよ。約300種類もの有効成分が含まれると言われますが、このモウモウと上がる排煙温度が80度~150度の間の煙でしか採取しちょりません。これは80度以下だと有効成分があまり含まれる事がなく、反対に150度を上回ってしまうとベンツピレン、クレゾールという有害物質が含まれる事があるからながです。


竹炭窯


だから、竹炭窯には昔から二つの色のイメージを持っちょります。一つは赤々と燃え上がる炎のイメージ、そして、もうひとつが、真っ白く立ち上る煙のイメージながです。竹炭窯にも色々あって、明るく開放的な感じの窯もありますが、概ね少し薄暗く、そんな中で見る炎は強烈に目に焼き付きます。きっと焼き上げている最中には、竹炭窯の中では何か人知など遠く及ばない神秘的な事が行われているように思うのです。


曇っていた空から明るい陽射しが差し込んできましたちや。振り向くと、おっと...これは美しいですちや。煙の立ち込めちゅう炭窯に「天使の階段」が降りてきちょります。様々な竹炭の素晴らしい効能を思うたら、竹炭は、こうやって天から降りてきた天使からの贈り物のような気がしてきます。熟練の炭職人さんが向こうでニッコリ笑われゆう、今日は何か神々しさを感じる竹炭窯なのです。


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