竹の台所

水切り籠


少し体重を落とそうと思うて、野菜と肉を中心とした食事を心がけちょります。昔は肉を食べると太るとか言われてましたが、これは少し違うようです。また元々野菜は何でも大好きなのでモリモリ食べよりますぞね。先日も大きなキュウリを沢山頂いたので大助かりやったですちや。キュウリは体温を下げる食材って知っちょりますろうか?どうやら夏に旬を迎える野菜には、そんな効果があるようですので、まっこと自然は良く出来ているなあと思うのです。


さて、野菜は当然ながら水洗いしますぞね。近くで頂く野菜は農薬など使っていないものばかりですけんど、やはり、それでも軽く水に流しますので、その際は、こんな格好のエイ水切りざるがひとつキッチンにあれば、こじゃんと便利でもあるし、台所の景色が違って見えてくるのです。


生野菜でも、炒めた野菜でも野菜は美味しいですにゃあ。そうそう県外の方は高知の野菜は味が濃いというて評価してくちょりますので、もしかしたら自分の野菜好きは、この高知のお陰かも知れませんぞね。けんど、野菜を食す時の決め手は何というて鬼おろしで作ったシャキシャキ大根おろし、これを思う存分かけて、その時の気分でポン酢や胡麻ダレを選んでかけたら、まっこと、夏バテ知らず、いくらでも食べられるがです。


竹の鬼おろしを手にして、ふと大きなボールに入った野菜に目を落とします。この硬い竹は、小さい時には筍として、目の前にある野菜達と同じように食材として使えたものですにゃあ...。しかも何とも美味、収穫時期はあるものの野菜のように手間もかからない、それが大きく成長して竹となれば、このような竹製品として、あるいは細く割って竹ヒゴにすれば柔軟性をもった水切りざるとして活用できる。この野菜等と同じように食べる事もできたものが、大きくなったら、今度はその調理に役立つ道具になるとは、まっこと改めて竹という素材の多様性、素晴らしさに感動せずにはおれません。もっと竹に「ありがとう」を言わねば、竹の台所で思うがです。


コメントする