竹ターナーや調理ベラをお使いになられていますでしょうか?持った感じも優しいですし、鍋を傷めないので調理用のターナー類は、木製のものか、竹製のものが多いのではないですろうか。そんな竹ターナーを良くご覧いただきますと、何処か一箇所か二箇所くらいに横一文字に筋のような独特の模様が入っているのではないかと思います。実は、これが竹節にあたる部分ながです。
写真の竹ターナーの下には、竹ターナー用に炭化加工された竹材料を置いちょります。竹は元の方が節間が詰んでいて、ウラ(先端)ほど節が開きます。また、それぞれに個性があり伸びも違いますので節の位置がどこにくるのかは、加工される竹素材により当然違いがありますぞね。
素材の竹には二箇所に竹節が見えています。ターナーの形に削り出した加工後のものにも二箇所に竹節の後が入っています。ちょうど、下の素材のような竹を形に削り出して、一本づつ、一本づつ手作りで仕上げされゆうのです。縦に細かく走っちゅう竹繊維の模様と横一文字の竹節の模様、これを見つけられたら、竹か木かもしかしたら分からない方も、しっかりと見分けがつくのではないかと思うがです。
竹は筍として地上に頭を出してから、わずか3ヶ月で大人の大きさに成長します。3年で製品に加工できる継続利用可能な唯一の天然資源ですので、今や海外でも集成材として大量に製造され日本にも輸入されよります。家具になったり、フローリングや壁材などにも多用されている竹を見つけるには、この竹節の模様を探されるのが一番ですぞね。
東京の赤坂に東京ミッドタウンという所があります。田舎者の自分は、地下鉄の出入り口が覚えられず、いっつも迷うのですが、ここの床や壁にはこの竹集成材が使われちょります。所々に見える模様は、まさに竹節部分ぜよ。床などあまりゆっくりご覧になられる事もないかと思いますけんど、今度、もし行かれる機会などがありましたら、「ああ、ここが竹節なのか...」と少し注意して見ていただくと嬉しいがです。
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