美しい白竹盛り籠

白竹四角盛り籠


皆様は、こんな美しい白竹の盛り籠があるのをご存じですろうか?厳選された白竹を丁寧にヒゴ取りして、しっかりと編み込みされちょります。竹ヒゴは、よくよくご覧いただくと二枚が重なったような形になっていて、一本の竹ヒゴが実は上下二枚に割りを入れられちゅう事に気づくがです。こうする事により、竹は、しなやかでありながら硬い堅牢性という、竹独特の相反するような性格を更に強調する事になり、職人さんにとっても編みやすく、綺麗な仕上がりの竹籠になるがです。


そして、この盛り籠は、縁の籐巻きが又素晴らしく丈夫に出来ちょります。お皿のような形状で低く作られているだけあって、縁の印象が知らず知らずのうちに、全体の雰囲気を決めてしまうのですが、一目みて、この盛り籠を作った職人さんの一本気で真面目な仕事ぶりを感じてしまうのは、この籐巻きによるところが大きいように思うがです。


竹の仕事で高い技術力と熟練度を思う時、自分がいつも基準の一つにしている事は、同じ素材、同じ形、同じ品質のものを作りだせるかどうか?そういう意味合いにおいて、この竹職人さんは「職人」ぜよ。だから、この工房は気持ちがエイ、時間を忘れる、一言も話すことなく、いつまででも過ごせる気がするがです。これだけペラペラしゃべる自分が一言も話さない?いやいや、竹と話しよりますぜよ。尊敬できる職人芸の竹に囲まれる幸せは、まっこと最高ながやきに。


白竹四角盛り籠


さて、この雪国育ちのような白い竹肌の籠は何に使うたらエイろうか。清々しく清潔感のある見た目は朝のパン籠に最適ですろう。なので、この日は少し遠くにありますが、特別に美味しいと言われちゅうパン屋さんにまで足を運んで買うてきたがです。ご飯も好きやけんど、パンも大好きですきに、わざわざ行くことは苦労でも何でも無いですけんど、あの竹籠に入れるなら、どれがエイろうか?アレコレ選ぶのが楽しゅうて、ついつい食べ切れないほど持ち帰りましたぞね。


白竹四角盛り籠


スコーンは大好物ぜよ、特に干し葡萄の入ったヤツには目がないちや。きっと、あの小さいな白竹四角盛り籠には、こじゃんと似合うろう、そう思いながら、三つ、四つ...そして、小ぶりでシンプルなパンをいつか入れて。竹籠から始まる朝の食事は、まっこと贅沢で楽しい。こうやって生活の中で活躍できてこそ竹は竹であり、幸せな食卓に居る竹が一番幸せで輝く時ながですろう。


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