パリと高知と

パリ、オペラ座


先日からパリだのロンドンだのとヨーロッパの華やかなりし街の事を、田舎者がアレコレとお話しさせていただきよります。けんど、もちろんパリなど今まで一回も来たことも、いえいえ、来ようなどと考えた事もなかったがですぞね。


たまたまフランス人パティシエのLaurentさんとのご縁が出来て、竹炭微粉末を使うたスイーツ作りのお手伝いをさせてもろうたり、ロンドンでのファッションショーに虎竹を使うてもらったりと、偶然の仕事が同じ時期に重なって渡仏させて頂く機会を頂戴したがぜよ。だから、せっかくパリにいたのにセーヌ川や凱旋門、エッフェル塔など、テレビなどで見た事のある有名な観光地さえも一体どこにあるのか?通りすがりにチラリと見るだけで、ほとんど知らないまま日程は過ぎてしもうたがですぞね。


(同じ高知出身の饂飩屋さん国虎屋パリには行かねばなりませんが...)


ただ一箇所だけ、ホテルの近くにはオペラ座という建物がありました。ここは、さすがに映画やミュージカルなどでも聞く名前ですし、もし街中で迷ったりしたら、ここの名前を言うて帰ってこようと思いよりましたので、いの一番の早朝に出掛けて行って外から眺めてみたがです。むむむ、、、確かに凄い、、、。これは圧倒されるぜよ、これだけの建造物を一体誰が作ったのだろうか?これは一言で言い表せないような荘厳さに立ちすくむばかりです。


パリ、竹虎四代目,作務衣,さむえ,SAMUE


オペラ座だけではありません、ここは街全体が一つの大きな美術館やろうか?そう思えてくるほどの歴史と伝統を感じさせる統一感に包まれちょります。石畳の道は、歯下駄では確かに歩きにくいので誰ひとり履いている方は見かけませんでしたけんど、日本ではあまり見ることのない異国の趣に溢れています。


けんど、皆さんパリや言うて何ちゃあ、おじる(怖がる)事は無いぜよ。確かに、道行くスーツ姿の男性はハリウッド俳優のように格好がエイし、女性の方も、さっそうと歩いていく様は、まるでファッションショーのモデルさんみたいな方がおられます。華やいだ美しい街には間違いないのですが。


はりやま橋、竹虎四代目,作務衣,さむえ,SAMUE


しかしっ!!!!!


この写真をご覧いただきたいですぜよ。ここは何処やうろか?そうぜよ上のパリの街角と見比べてみとうせや!まっこと実にソックリとは思われませんろうか!?何を隠そう、ここは高知の有名な観光名所、はりまや橋交差点。後ろに見える四国銀行の建物もパリの街角の建物も、それほど違うことはありませんちや、似たようなものですぞね。まあ、あえて違いを言うなれば、やっぱり高知は陽射しが明るい、空の色も南国土佐の名前にふさわしく綺麗ですにゃあ...どうですろうか?おっと、これなら、わざわざパリまで行く事もないにゃあ。そんな風にも思えてくるがですちや(笑)。


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