「竹の秋」という言葉があるのをご存じですろうか?実は今は竹にとって秋なのです(笑)。先日、孟宗竹の多い京都にお伺いしちょりまして、タップリと紅葉狩りをしてきましたぜよ。そう、竹屋の紅葉狩りは初夏にするものながです。本当は「紅葉」ではなくて「黄葉」が正しいかと思います。竹の葉が一斉に青々とした葉から、黄色に変わり落葉するがです。まさに、その様子は秋そのものぞね。
竹林に入ると黄色い葉っぱが、ずっと向こうの竹林まで一面に敷き詰められたようになっちょります。実はこの葉が油分が付いているのか滑りやすく、この時期、竹林にはいる職人さん方は慎重に歩かれゆうがぜよ。
孟宗竹という竹が古来種ではなく外来種と知っていますろうか?日本最大級の竹で、皆様が今の季節よく食される筍も、ほとんどが孟宗竹の筍かと思います。中国から渡ってきた、この竹が一番最初に植えられたのが、京都という説もあり、京都は昔から竹というイメージが強いですし、筍の知名度やブランド力もピカイチながです。そんな京都観光で皆様がよくご覧になられる美しい竹林も、ほとんどが孟宗竹の場合が多いですが、よくよく注意してみたら葉の色合いが日頃みるよりも黄色く変色しているのが分かるのです。
京都には洛西竹林公園という、110種類もの竹や笹が集められた公園がありますけんど、少し高台になっている、ここから眺めると遠くの竹林も一斉に黄葉しちょります。
実は筍には出番、非番という、沢山生える年と生えない年とが交互にやってきちょります。これは果物などにもある表年、裏年と同じで興味深いですが、出番の時には竹が元気なせいなのか葉の色合いは比較的に青々としているそうです。ところが今年の京都の竹林は非番にあたる竹林が多いようで、こうして広範囲で「竹の秋」を観ることができるがです。
出番、非番など自然界のものには人の英知の及ばないところがありますが、わずか国道一本隔てるだけで、出番、非番がそれぞれの竹林が違う事もあり、片方は青々とした竹林、かたや一方は黄葉という場所もあるのです。ブログをご購読いただく皆様のお近くの竹林はどうですろうか?別に京都まで行かずとも竹の黄葉は楽しめますので、少し関心を持ってご覧になられると面白いかも知れまんぞね。
なんしんつ 返信
和歌山市も見る限り竹山が黄色くなってます。タケノコも今年は稀に見る不作ですよ。
竹虎四代目からなんしんつへの返信 返信
今の季節は「竹の秋」と言って紅葉のシーズンです。竹は落葉してもすぐに新しい竹が芽吹きますので、あまり気づかれる事はありません。タケノコは表年、裏年があります、イノシシに食べられる事も増えています。