両端に節の付いた丸い竹を、そのまま半割にして簡易な食器を作った事はないですろうか?何かのイベントでは、底の浅い丸竹容器も作っておいて、こちらにはスープ、半割竹にはカレーライスなど入れて、ワイワイ楽しまれていたのを思い出しますぞね。竹は、こうやって稈の部分の空洞を利用すれば、食器などにも手軽に作ることができるがです。この、のし竹盛り皿は竹を半割にするのではなく、切れ目を入れた竹を平たく開いてお皿にしちょります。先ほどの簡易食器と同じように両サイドに竹節の跡が見えると思います。
材料は画像にある竹よりも、もっと大きめの孟宗竹ぞね。サイズは違うものの、こんな丸い竹が、パカリと開いて平たいお皿になるとは、まっこと面白いがぜよ。竹は一本づつ太さも形も性質まで違うので、同じように加工しても仕上がりの波打つ形や風合いが異なります。それが自然素材そのままを活用する商品の魅力でもあり、大袈裟な言い方をしたら世界でただ一つの形の竹皿とも言えるのです。
大型連休は、どこかにお出かけになられる事も多いですろう。親族やお友達が集まる機会もあるのではないろうか。そんな時には、こんな大きな盛り皿が場の雰囲気を盛り上げけますぜよ。竹は和の代表選手みたいなものです。日頃は、あまり意識していないのかも知れませんが、「日本=竹」と考えるほど海外の方などは竹に対して和のイメージを持たれちょります。お鮨はじめ和風な食材の器として使うなら季節的にもバッチリです。沢山のお客様をおもてなしされる場合などには、きっと皆さんが、大いに喜んでくれるのが目に浮かぶようですぞね。
今が季節ですきに柏餅も置いてみましたけんど予想通り、こじゃんとしっくりまきすちや。柏の葉色も竹皿によく映えますにゃあ。丸竹を平らに開くだけという口で言えばそれだけですが、高度な技術とノウハウのある竹加工の技が七変化する無限の竹の力を引き出した皿だと思うがです。
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