続・高村雅男さん、竹馬の技

高村雅男さん、トランペット


「ええっ!?竹虎のテーマソング、あるのですかっ!?(笑)」


一応、テーマソングを尋ねては見たものの、本当にあると聞いて驚かれよりましたが、けんど、テーマソングなど聞いてどうするがやろうか...?実はなんと、竹馬に乗りながらトランペットを吹くと言うがです。トランペットち...確か両手を使うはずですが?そしたら竹馬はどうするのだろうか...?そもそも、はじめての曲を聴いてその場で演奏できるがやろうか?色々な疑問が湧き上がってきますが、とりあえずスマホで竹虎テーマソング「まっすぐ」を聴いてもらいますぜよ。数回繰り返し聴いて何やらメモをされよりましたが、いきなり、竹馬に乗ったかと思うとトランペット演奏始めたがです。それがコチラ。



まっこと、凄い、凄すぎる!一芸に秀でた方は何でもできるがですにゃあ。竹馬だけでなく音楽にも才能があられる竹馬達人、高村雅男さんながです。竹馬で楽器というのは、かなりの大技かと思いますが、実はこの日の最大の大技があるとの事なのです。これは10回挑戦しても、達人でもそう何度も成功しないといいます。その技こそ「三段竹馬」!?名前を聞いただけでは、ちっとく分かりません。説明を聞いたとしても実際に竹馬をしてみないと、その難しさというものは分からないものです。たとえば、竹馬で静止するのは、かなり高度な技術がいるそうですが見た目には簡単そうにも初心者の方がされているようにも見えるがです。


高村雅男さん、三段竹馬


けんど、この大技は確かに大変そうですぞね。三段竹馬は長さの違う3本の竹馬を使うのです。一番長い竹馬にその次の長さの竹馬をのせ、さらに短い竹馬をその上にのせるという大技ぜよ。それぞれの竹馬の足が、あの細いコマの上にのっています。かなり繊細なバランスを取らないと乗る事はできません。素人考えに思っても、これは至難の業のようちや。一体どうなることやらとハラハラしながら見てましたが、その時の動画がコチラぜよ!



この日は竹馬の神様が降りてきてくれちょったのかも知れません。一発勝負で、乗れることは、かなり稀な事だそうですが、いきなり三段竹馬成功!さすが竹馬達人、高村雅男さんなのです。


虎竹竹馬


高村さんの竹馬はご自身の手作りです。倉庫には竹馬用の虎竹がありました。竹は自然のもので太さも形も違うのですが、足をのせるコマの穴のサイズは一定なので選別も大変との事やったのです。一流のスポーツ選手が道具を大事にされるのと同じように、竹馬の達人は竹馬を大事にされていましたし、こだわりも感じました。技の成功、不成功を大きく左右するし、失敗すれば骨折する事すらある竹馬競技なので、竹選びも真剣そのものなのです。けんど、そんな厳しくも長いキャリアの中で、日本唯一の虎竹の里の竹をずっと愛用していただいている事が、選び続けて頂いている事が、何より嬉しく、誇らしく思うがです。


思うたら、この街も生まれて初めてきましたけんど、こんな知らない土地にも自分達の竹を届けられて、田舎の自分達では思いもしない脚光を浴び、活躍しよります。なんと、素晴らしい竹を世に出したがやにゃあ...。もう100年も前の事になりますが、改めて曾じいさんである山岸宇三郎の大きさを思うがです。


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