そもそも高村雅男さんを知るキッカケになったのは、よくコンビニなどにも置かれちゅうフリーペーパー「HOT PEPPER」の取材ぜよ。竹の事について掲載されたいとの事で色々お話させてもらいよりましたら、何やら竹馬の達人がいるらしいがです。ほう...竹馬の達人ですか?ちっくと興味がわいて聞いてみると、この「HOT PEPPER」には日本キワメン紀行なるコーナーがあって、竹馬を使った大技を日々生み出す「竹馬メン」として、竹馬の達人、高村雅男さんが紹介される予定との事だったのです。
竹馬と聞くと子供がワイワイ楽しく遊んでいる光景が思い浮かびます。竹虎でも竹馬を幼稚園や小学校にお届けさせていただきよりますので、もちろん、竹馬はそういう遊びの側面が大きいのです。けんど、実はそれだけではないがぞね!竹馬で短距離競走などが毎年開催されていて、高村さんは30メートル走りは日本記録を持たれちょります。はじめて知りましたが竹馬は立派なスポーツ競技やったがちや!
実際に拝見すると竹馬が思うよりずっと激しいスポーツであり、竹馬メンがアスリートであるとハッキリ分かるのですが、普通は50メートルを8秒で疾走すると言われても正直イメージがつきにくいのではないかと思うがです。自分も最初はそうやったのです、あの竹馬で...?どうやって...?疑問が次々に湧いてくるがちがう。そこで、自宅にトレーニングルームまで完備されちゅうという竹馬達人を訪問させていただく事になったがです。
「さて、それでは何を見てもらおうかなあ...」
さすが竹馬王者、堂々とした風格です。自分も竹の事なら誰にも負けないつもりではいるのですが、さすがに部屋の中で竹馬を乗りこなす方を見るのは初めてぞね。(しかも、写真の達人は足をのせるコマを使わず反対から足指の力で乗っている!)
室内でも滑らず安心して乗ることのできる秘密は、高村さん自身が細工されるという先端のゴムにあるがです。市販されている竹馬の部品を流用されているとの事でしたが、地面への接地面だけでなく、持ち手の方にもゴムを付けちゅうのです。これは、高村さんの竹馬の技の数々を拝見しているうちに謎が解けるのですが、両手を離してバランスを取りながら竹馬を操る場合に役立ちますし、顔や身体に当たった場合の安全面や、スペアの意味あいもあるそうなので、竹馬と簡単に考えちょりますが、まっこと究めると奧が深いのです。
「縄跳びでもしてみましょうか...」
竹馬達人高村さんが一本の縄跳びを取り出して来ました。けんど、ちょっと待っとうせよ、縄跳びと言えば両手を使いますろう?そしたら竹馬に乗りながらというのは一体どうやってやるがです?そんな風に混乱する自分をよそ目に。それでは...と、はじめた竹馬達人高村さんの技がコチラながぜよ。
まっこと(本当に)ビックリしたちや!
なるほど、こうやって縄跳びをやるがやにゃあ。これはけんど、普通の竹馬の常識を大きく飛び出して本当にスポーツぜよ、全身の筋肉をこじゃんと(とても)使いますろう。そうか、だから筋トレの設備が部屋の中にあるのか。そもそも、この居間に通された時から天井から太いロープが吊され、タダならぬ雰囲気があったのですが、これは派手な技の裏では日頃からのたゆまぬ鍛錬がしのばれます。
そして、達人の技術や迫力にも圧倒されますが、その激しい技を支える竹にも感激するのです。実は何を隠そう、竹馬達人高村さんの使用する竹馬の竹は虎竹ぜよ!24歳から数えきれないくらいのテレビ番組などにも出演し、その都度、自分の竹馬の限界を超え、技を磨いてこられた達人が、全国各地の竹を試してたどり着いたのが虎竹。
「虎竹だからこそ、この技ができる」
そう言うて頂いて自分も子供を褒めてもらったような気持ちになって感動したが違うがぜよ。けんど、本当にあの激しい技を支え続けゆうがやにゃあ。おまんらあ(あなたたち)は、凄いにゃあ。竹馬となって頑張る竹を手にとって、つくづく思うたがです。
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