愛車ボルボ

ストックホルムのボルボ


ボルボという車をご存じですろうか?世界一安全な車などとも言われて日本でも結構な台数が走りよりますので、ご存じの方も多いかと思うがですが、スウェーデンにある会社の車ぞね。


あれは高校生の時です、外部の情報に乏しい全寮制の学校だったので、この車との出会いは鮮烈やったのです。「何っ、あれっ!?」街を走っていく、このボルボの格好良さに出会うたがです。大袈裟に言うたらイナズマが落ちたようにシビレましたちや。そして角張ったボディ、無骨な雰囲気に惹かれて、まだ免許も何も持っちょりませんが必ずあれに乗りたいと思うたがです。地味ではあるものの流行などに左右されず、他の自動車メーカーにはない独特の道を行く姿勢が、竹虎がずっと続けてきた竹の仕事と似ているようにも感じて共感を覚えちょったのかも知れません。


何年もかかり、本当にようやくボルボを手に入れる事ができました。念願はかないましたけんど、実はずっと思いよった事があるがですぞね。それが目にみえる形で現れたのが、先々月のストックホルム国際家具見本市です。ドイツ人デザイナーのステファンさんとの竹家具を形にして、はじめて参加させて頂いちょりましたが、さすがにボルボ社のお膝元だけあって、その会場への行き帰りには、街中に車が走っているのを見かけるのです。


どの車も雪と泥にまみれてはいますものの力強く、逞しく、本来のボルボならでは走りとは、こうゆうものだと感じさせます。もともと雪国育ち、極寒の広々とした大地を走り抜ける車、そんな厳しい大自然の中で、のびのびと全力疾走したいろうに、高知のような温暖で雪など降った事もない道路では、自分の愛車ボルボは、せっかく同じように作られちゅうのに、もしかしたらモノ足りないと思いゆうがでは?車に意志があるワケではないので自分の勝手な想像ですぞね。けんど、前からそんな事を思っていたのです。


竹とボルボ


ところが先日、いつものように山道を走っていて、ふと思うところあって車を停めたがぜよ。ドアを開けて外に出てみましたぞね。今来たばかりの道を、ちっくとだけ下って振り返ります。そこには、いつも頑張ってくれる愛車の後ろ姿。舗装はしてあるものの車一台が、ようやく通れるような細い道、右に左に大きく曲がりくねった道、鬱蒼として昼間でもライトを点灯したくなるような場所もある、誰一人として通らない、このような山道も走る事が多いのです。


北欧の広々とした氷の荒野とは違うものの、大自然の中を力いっぱい走る事は似ているのかにゃあ。そしたら、この愛車のボルボも満足してくれちゅうろうか?木立の間に伸びる竹は、概ね節間が長くスマートです。そんなノッポな竹達の先端が風にゆれて「うん、うん」「うん、うん」頷いてくれゆうように見えるがです。


コメント(2)

ヨシヤマモト 返信

こんにちは!竹虎さんの愛車がボルボだと言うことで、又勝手に親近感がわきました。因みに私の愛車もです❗何とも言えないゆったり感が良いですよね。

竹虎四代目 返信

ヨシヤマモト 様

コメントありがとうございます!

ボルボを乗られゆうがですね(^^)
まっこと、エイ車やと思います。

自分は、いつも仕事の車が多いのですが
遠くに走る時には頼りがいのある愛車が安心感がありますぞね。

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