まっこと慣れない都会は疲れますぜよ。高知の田舎と違うて歩くのが早い!早い!まっことビックリたまげるがちや。けんど、そのペースに合わせないと駅の構内さえ乗り切れませんぜよ。そこで、ついついスピードアップするので余計に歩き疲れてしまうがです。
さて、これは一休みせんとイカンと思って、辺りをキョロキョロして偶然見つけたのが都会のオアシスのような、黒っぽい椅子とテーブルのセットでした。何やら編み込まれている感じに気づいて小走りに近寄ってみたがです。竹ではないとは思いよりましたが、もしかしたら籐やろうか?そんな事を思って行ってみますと、ゆったりとした大きさで座り心地が良さそうな、しかも都会にピッタリなシャープな感じの格好の良い椅子ちや。それに、色合いも悪くないにゃあ。
更に近寄ってみましたら自然素材ではなさそうです。何かと思うたら樹脂の細長いヒゴを使って作られた椅子でしたぞね。さっそく腰を下ろしてみたら、なかなかの座り心地です。見た目にも、かなり大きなサイズでしたけんど、実際に使うてみたら尚さらゆったりと感じます。都会では何でもパーソナルスペースが狭いので、これはのんびりとリラックスできる贅沢気分を味わえるのです。
けんど、鉄枠の丈夫なフレームにしっかりと編み込まれちゅう技は、昔から竹細工や籐細工などでも使われる技法でもあり、機械でこうやって編み込む事はできないと思うので、現代的な素材を使っているにせよ、ひとつひとつ手作りではないですろうか?遠目には樹脂と気づく事は、ほとんど無いのであまり知られていないかと思うがですが、実は店舗の陳列用などには竹そっくりに編まれたポリプロピレンという樹脂製の笊や籠があるのです。
もう何年も前の事ですが、メーカーさんが作り始めた頃にはそんなに沢山のバリエーションもなかったですが、今では色々と種類が増えているようで、たまに大手の量販店さん等では見かける事があります。水気の多い商品などでも簡単な手入れで並べられる事など、自然素材に比べて耐久性などは格段に強いし、扱いも容易なので、お店の方としたら楽かも知れませんちや。
けんど、やはり自然素材とは風合いが全く違います。当然、自分などは一生使う事もないろうし馴染まない素材ではありますが、使う場所によりけりだと思いよりますぜよ。小さなザルのようなモノでも当然使いやすさは大事ですが、不特定多数の方が座られる公の場所の椅子などには、耐久性や利便性が更に一番大切なところだと思います。この樹脂素材なら自然素材の苦手な屋外での使用にも使えそうです。今までの不便さや弱さを改善した新しい素材で、昔ながらの編み込みを活かした製品というのは沢山の方に喜んでいただける事ではないかと思います。望まれちゅうという事なら、これは進化とも言う事ができますろう。
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