凄い発表があるがぜよ!それがコレ、何と「竹虎」という名前の織物ぞね!竹屋ですきに日本唯一の虎竹で色々と創ることはあっても、まさか「竹虎」と言う名前の織物ができるとは夢にも思わんかったです。これを編んで頂いたのは福岡県にある宮田織物さん。社長の吉開さんは昔から自分達のような地方からの情報発信を志す者の目標であり、憧れでもあったがぞね。どんな製品を作られゆうかと言うたら、分かりやすいのが、ちゃんちゃんこながです。自分などは冬の寒い時期には、ちゃんちゃんこは手放せないアイテムで、
「受験勉強=ちゃんちゃんこ」
こんなイメージを持たれちゅう方も多いのではないかと思います。そんな、ちゃんちゃんこ、いわゆる半纏(はんてん)を創り続けてきた大正二年創業の老舗であり、近年では久留米絣の味わいを持つオリジナル布地での製品化を進められゆう素晴らしい会社様ながです。
会社には数回お邪魔させていただいて色々と拝見させてもろうちゅうのですが、とにかく、自分達では分からないくらいの種類の布地を編まれよります。自分など知らないものですから、生地の柄というのは何となくプリントか何かかと思いよりました。ところが、ここ宮田織物さんでは、それぞれの柄を編むとの事、ええっ!?それは大変な事ではないろうか?素人ながらに思いよりましたが、難しいパターンでは手仕事の職人技がやはり活かされちょって、こじゃんと感動したりもするがです。
そんな中、日本唯一の虎竹の模様を生地にできないか?宮田織物さんの熱い職人気質の血を感じて、どうせやるなら、時間はかかるけんどやってみろうと思いよりましたら、「どうぜよっ!」と言わんばかりに、いやいや福岡ですきに「どうばい!」ですか...。どこか外国のセレブな国みたいですが、届いたのがこの生地。
すごい......!!!竹虎の虎模様が表現されちゅうではないですか!?そんなに沢山使うわけでもないのに、こうやって手間暇かける姿勢に圧倒されたがぞね。
さて、ここは冬のソナタで使われたロケ地ではないぞね。(そんな事思う人おらんか、高知では今再放送)先日から、何度も言うて飽きた方もおられるかも知れませんが、田舎者が遠くへ行ったものやき話したくてしょうがないがぜよ。
そうです、先々週になりますが、ストックホルム国際見本市に出展させてもろうちょった時の写真です。本当に南国土佐とは全く違う気候で雪に囲まれていましたが、実は、一度たりとも寒いと思うた事がなかったがぜよ。寒がりの自分には本当に意外な事でした。けんど、何を隠そう寒さを感じなかったのは、この宮田織物さんで別誂えしてもらった長半纏という、綿入りのロングコートのようなものを着て行ったからながです。作務衣の上から羽織ると、日本の職人さんが手作りした綿の温もりが、極寒のスカンジナビア半島の風を寄せ付けんかったがぜよ。さてさて、竹虎という名の織物が、これから一体どんな形になっていくのか?それは、これからのお楽しみという事ながぞね。
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