こんなeコマースの催しは、あまり記憶がないがです。独立行政法人中小企業基盤整備機構さんが主催されたECフェス2015という、楽天市場さんはじめてとしてモールなどの開催するカンファレンス以外では、恐らくあのような規模の集まりは他にはないと思うがです。参加企業、団体リストを拝見しても錚々たる有名企業様が軒を連ねちょります。
虎ノ門ヒルズフォーラムという会場で開催された大イベントでしたが、東京のど真ん中で開催されるからですろうか?なんと参加者が1100名様も来られると聞いて、やはりネットへの関心の高さというか今からでも取り組みたいという、熱気で会場はムンムンとしちょりましたちや。まっこと、さすがは中小機構さんが開催されるだけの事はあるがです。
この虎ノ門ヒルズフォーラムの入るビルには、普段は用がありませんので、まっこと初めてきましたけんど、迷うた、迷うた、歩き疲れてグッタリして辿りついたのですが、おっと!そこには美しい竹があるがぜよ~!ビルの吹き抜けには竹が植えられていて癒しの空間になっちょります。虎ノ門という地名からしても竹はバッチリ似合うちょります。なにせ昔から「竹」と「虎」は付きものなのです。襖絵や掛け軸に描かれる竹は、必ずと言うてエイくらい竹林にいますぞね。だから、虎ノ門に竹もバッチリなのです、本当に素晴らしいちや。これは、虎竹の里から出て来た自分にとっても和みましたぞね。場所は分からんし、人は多いしで困っていたところに、この竹達のお陰で生き返った気分にしてもらいましたぜよ!
さて、そこで自分はパネラーとして登壇させていただきましたけんど、中小機構の販売開拓支援アドバイザーとしても活躍される、サイバー大学教授であられる森戸裕一さんに、モデレーターを務めていただきました。
そして、エソラワークス代表の白石哲一さん、油忠第25代目の高橋正典さんらと一緒に席に着かせていただきました。実はご両人とも前に同じ雑誌に掲載いただいた事などもあり、前からお会いさせていただきたい方々だったので、本当に今回は良い機会となったと思います。この三人でネットショップ店長座談会としてお話させてもろうたがです。
しかし、何ですにゃあ。「中小ネットショップが勝ち抜くためのヒントがここに!」と言う、凄い学びがありそうなテーマではありますけんど、実は自分はこういう形のパネルディスカッションが大の苦手ながぜよ。どう苦手かと言うと、話しを振られても頭が悪いものですきに、すぐにその質問などに対して良いお返事ができていないのです。
いえいえ、もちろん、ある程度の打ち合わせはしちょります。けんど、話しの内容によっては思わぬ方向に行くこともありますろう。ただ、今回に関しましては、さすがに一流の方がモデレーターです。森戸さんの手綱さばきは素晴らしかったです。こんなに短時間に色々なポイントを絞った話しができるのは、そうそう有る事ではないがです。
しかし、自分がパネルディスカッションをあまり好きでない理由が実はもうひとつあって、それは、だいたいの方が座ったままお話をされよります。ところが自分は、話しだしたら立ち上がるクセがあって、本当の事を話ししようと思えば思うほど、そこに座ってなどおれないのです。密かに、こんな東京のど真ん中やし、虎ノ門ヒルズやし、さすがに今日は立ち上がる事もないだろう、自分で自分の事をそう思ってはいたのです。
ところが...。途中までは座ってはいましたものの、やはり、お話を始めるとダメでした。人が多い、少ないのではないがです。せっかく、お越しの皆様に対しても、自分対しても、その事に対して本気でお話する事しか出来ません。田舎の小さな竹屋ですので皆様の参考になったり、学びになったりなど、恐れ多い事なのでそんな事は考えちゅうワケではありません。ただ、ただ、このような場所でお話させて頂けるのやったら、自分の120%を出して、ぶつけるほか、やり方を知らないのです。
気がつけば、結局いつもの通りやったぜよ。立ち上がり、前に出ていってました。もしかしたら、こうなる事を知っていたのでしょうか?さすが中小機構さんですちや。席順も一番立ち上がって歩きやすい中央の端っこでした。
登壇中は、そこまで考える余裕もなかったのですが、そうなりますと、やっぱり、まとめ役の森戸さんの事が気にかかりますぞね。一人熱くなって立ち上がり前にでて喋るようなパネラーがいると、少なくともやりやすくはないのではないかと思うがです。けんど、この写真を見て安心しましたちや。顔に笑みを浮かべて頂いちょります。まっこと、このお顔を拝見して、どれだけ安堵したか...!
自分はコンサルタントや先生ではなく竹屋です。地方の竹屋がインターネットを使う事によって地域資源にも気づくし、自分達の価値にも目覚めてこうしてやりよります。そんな自分達と同じ地方からの情報発信を求めている方は多いですろう。今回は東京のど真ん中の開催ですので首都圏の方ばかりかと思うたら、意外とお声をかけてくれる経営者の方は東北やったり九州やったり、遠くから皆様わざわざ来られちょったのです。
そんな皆様からメールやフェィスブックなどで後からご連絡をいくつかいただきました。たとえ一人でもエイと思うちゅうがです。あの時の自分の熱が誰かに伝播したら、それでエイ、まっことインターネットの活用しか自分達にはないがです。
この日は、2001年に初めてお会いさせて頂いてから、何かとご縁のある株式会社グリーゼの江島民子先生と久しぶりにお会いさせて頂き、ご講演も聴く事ができて新たな気づきをいただきましたし、高校や大学の同窓生、e商人の塾生まで、まっこと色々な人とご一緒できて楽しい一日を過ごさせてもろうたがです。
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