「これは、相変わらず凄い量やにゃあ...」
まだまだ季節的にこれから竹が増えてくる時期ではあるものの、広々とした敷地には、ずっと遠くの向こうまで孟宗竹が積み込まれちょります。
竹虎の竹材は、竹細工や竹製品に加工するための竹ですので、一般の方が虎竹の里に見学に来られた時には驚かれるような量ではありますけんど、さすがに、ここの大型プラントのような竹炭工場で焼かれる竹材となりますと。直径の太い孟宗竹という事もありますし、やはり自分達が日頃みる竹材の量とは圧倒的に規模が違うがです。孟宗竹とは言え近年は、このように大量な竹材を見る事も少ないですし、全国どこを見ても孟宗竹の林が有効に活用される事なく荒廃している中、このような光景には本当に理由もなく心がウキウキして何やら嬉しくなってきますぞね。
日本でも有数規模の工場では大きな円柱形の鉄窯を回転させながら炭を焼いていく、ロータリーキルンと言われる竹炭窯が、ゆっくりと止まる事なく稼働していますが、機械窯にもいくつか種類があって、それぞれ用途により使い別ける事が必要ですし、そうする事により経済的でもあり実用性のある竹炭になるのです。
新しくされたと言う竹酢液を採取するという機械も拝見させてもらいます。それにしても何という大きなサイズやろうか!?大量に使う場合には製造量やコストはどうしても考える必要があるのですが、これはまっこと(本当に)どこかの工場のプラントと呼んでも良いくらい圧倒的ですちや。
竹虎の入浴用竹酢液を採取しよります土窯は、昔ながらの土窯を竹炭専用に改良したもので、土窯の中では近代的で比較的効率を考えた大きなものですぜよ。温度管理にハイブリット記録計などの新しい器機も使いながら、それでもやはり竹炭職人が長年の経験やカンを頼りにその時期の気候や竹材により2週間もの時間をかけて焼き上げよりますので、このような大型近代設備のものとは比べようがないがですぞね。竹炭や竹酢液と呼び名が同じなので、製品として店頭に並ぶ場合には購入されるお客様からは価格や品質の違いが分かりづらい事もあるようです。どちらが良いと言う事ではなく、それぞれの用途により考えていく事ながですが、竹炭、竹酢液が製造方法により全く違うものがあるという事をもっと分かりやすく、お伝えする必要があると思いよります。
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