今までありそうで無かったのが日本唯一虎竹を網代編みした弁当箱ぜよ。網代(あじろ)編みというのは、弁当箱などには定番とも言える編み方のひとつですので、もしかしたら虎竹ではないにせよ、どこかで、ご覧になられた事のある方もおられるかと思うがです。実は普通の方が想像される以上に一本づつ丁寧に丁寧に竹ヒゴを作っていかねばならないのです。まっこと細かく、技術と時間が必要とされる工程で、お弁当箱の編み込み以上に手間もかかる大切な仕事ながです。
けんど、そんな職人の技を駆使して編み込むだけあって、胸を張るような出来映えですぞね。渋い風合いが、毎日のお弁当をグッと引き立ててくれそうながぜよ。これは、お昼のサイレン...おっと竹虎の工場みたいにサイレンは少ないろうか、チャイムとか何とか時報の音は何でもエイですけんど、とにかく、ランチタイムが待ち遠しくなる事は間違いないがです。
竹弁当箱の持ち歩きには、あまり大きくない風呂敷が便利ですぞね。通気性があるのが竹弁当の利点のひとつでもあります。蓋の上でしっかりと結んだらマイ箸を差し込んで準備OKぜよ。なんか、こうやって見たらどうですろうか?こじゃんと(とても)男前に見えませんですろうか?格好がエイにゃあ、学校に行くにしても、会社にしても、なんか一本キリリッと気が引き締まる思いですちや。
さて、そしてお待ちかねのお昼ご飯。虎竹の弁当箱に、虎竹のマイ箸という何とも贅沢な取り合わせ。少し前は当たり前にご自宅で作りよりましたお弁当は、一時期あまり姿を拝見しなくなったかのように思われちょりましたが、なんと、近年のお弁当ブームとでも言いましょうか、女性の方だけではなくて、特に男性の一人暮らしの方でも、自分のお弁当を作る方も増えてきたと聞いちゅうがです。お弁当文化が見直されちょりますのは、まっこと嬉しい事ではありますし、これからの世の中には、ますます必要とされ定着してもらいたい食文化の一つぜよ。
さて、今日の正午もやってきました。数々のお弁当箱が日本国中で開けられると思うがですが、この日本唯一の虎竹網代弁当は自分だけやろうにゃあ(笑)。そんな密かな喜びを噛みしめながらいただく昼食時間です。
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