韓国最大の竹の町、潭陽(damyang)にお伺いさせて頂いた時、ご案内頂いた近代的な建物の中に一際目を引く大きな柱があったがです。細く割った自然素材のヒゴで柱全体を上手く巻いて飾られています。遠目には籐だろうか?それとも木の皮か何だろうか?と思いながら近寄ってみたら、さすが竹やったのです。
柱の太さも、かなりの物ながですが、建物の天井自体の高さも結構あって、下から上まで竹編みされた柱は、まっこと立派ですし、竹編みがコンクリートと鉄とガラスだけ空間を温かく優しい室内に変えてくれちゅうと感心して拝見したのです。
建物と言えば思い出す事があるがですが、潭陽にあるビルの屋上には半円形の造形物があるのです。最初は気にしていなかったのですが遠目に見ると、建物全体が一つの手提げ籠のように思えるので聞いてみると、やはり、竹籠を意識した造形との事で驚いたがです。それほど竹に力を入れた、竹にこだわった町というのは、竹に携わる者のとしてウキウキしてきたがですちや。
竹ヒゴも長いものが必要かと思うのですが、一本一本竹表皮を薄く丁寧に磨いて仕上げており、面取りもしていて手で触れても、こじゃんと気持ちがエイのです。時間が経つにつれて色合いが深く艶も出てくるのではないかと思い、再度訪れる事があればと楽しみにしちょりました。
ところが先月の京都で開催されました全国竹の大会に、この細工をされた職人さんが遠く韓国から来られちょりました。京都は竹の本場でもあります、せっかくの良い機会ですので、色々と見て回られる勉強も兼ねてのご参加だったようですが、竹細工自体でも感じ入っていましたのに、ご本人にお会いさせて頂いて更に親近感を覚えますぞね。次に拝見する機会があれば又違う見え方がするろうか?そんな事を思い楽しみが一つ増えた気分ながです。
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