いやいや、これは丈夫な竹深ざるが編み上がりましたぜよ。一目みて最強と思うた理由は、その縁巻き幅が何と2.5センチもあるがです。青々として清々しい竹ざるです、香りもエイですし、まず手で触れて持ってみたいと思うて立ち上がって持ってみるがです。両手にズシリと心地よい重みを感じるのは、新竹で編まれているという事それだけでは無いですろう。丁寧に面取りされた一本一本の竹ヒゴには厚みがあり、幅も広い、なるほど、これか...つい頷いてしまう納得の竹ざるです。
高知は鰹など海のものが有名で多いように思われちょりますが、その実、前々から園芸王国とも言われて来ちゅうがですぞね。県外から来られた方が口を揃えて野菜の色合いが濃いし、味もしっかり野菜の味がして美味しいと言うていただく土地柄ですぜよ。そこで農家さんでは野菜作りをされゆう方も多いのですが、そんな畑で働く皆様、言うなればアウトドアのプロの皆様に、実際に仕事で使われてアレコレと指摘を受けて改良に改良を続けていくうちに、もっと丈夫で堅牢な壊れにくい竹ざるを使い勝手の良い竹ざるをと追求して辿りついた形ながぞね。
そもそも初めから既成の竹籠作りとは一線を画されちょって、伝統の竹とは違う雰囲気で自分としては新鮮やったのは、誰か師匠についた事もなく、ずっと自己流を貫いてきたからやにゃあ。若い頃から手作りに慣れ親しんだ職人さんが、身近であるし周りに豊富にあって、材料集めに困らない竹を扱い、自分なりの竹籠を編まれるとは、まっこと素晴らしい事ですちや。
小さい頃には、こんな骨太で頼りがいのある竹ざるに、洗った食器類を入れるのも天こ盛り、収穫した野菜も天こ盛り、そして、両手とお腹でしっかり持ってから使いゆう大人がおったにゃあ。懐かしく思い出しながらきっと農家さんで評価されているように、他のお客様にも必ず気に入って頂き喜んでいただける一枚になると、ご紹介できる日を、こじゃんと(とても)楽しみにしゆうがです。
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