竹の国の連携

潭陽からのお客様


竹はアジア各国に成育して、様々な文化を育み今日に至っちょります。それぞれの地域により竹の性質や形状も違うので、作るものや、使われ方なども色々なバリエーションがあるがです。今回、来年の韓国での竹博覧会への参加は早い段階から決めちょりました。それは、韓国はじめ、中国、台湾、タイ、ベトナム、インドなど、今まで見た事もない竹文化と出会う機会を作りたいと思うたからです。


また、随分と前から名前だけは聞いていた世界竹会議には、竹虎にも来られた事のあるアメリカのバンブークラフトの作家さんなどが、いつも参加されゆうと言われていたので、ずっと関心があったがです。どんな事が話されるのか分かりませんけんど、竹は驚異的な成長力があり、竹生産国が情報交換し、さらに発信することが、世界の竹のためにもなり、世界に暮らす人々のお役に立つことになる、そう思えて仕方がないがです。


竹虎本店


日本の竹は大陸から海を渡って、あるいは南方から黒潮に乗ってその技法が伝えらました。そんな竹が美しい四季のある日本ならではの繊細な感性で育まれ、芸術と呼ばれるまでの領域に花開いてきたと思うがです。


けんど、どこの竹が良いとか、素晴らしいとかではなく、それぞれの地域に根ざした竹文化は、そこの人や土地の特性を活かしきった最高のものであるはずぜよ。各国の竹製品が学びあい、刺激しあい、切磋琢磨する、競い合えるところは競い合う事こそが、大きな意味での竹文化の振興や発展になりますろう。


日本唯一の虎竹の部屋


竹虎では21世紀は竹の時代と1985年から言うてきましたが、継続利用可能な唯一の天然資源の竹の可能性はまだまだこれからです。来年の竹博覧会が開催される韓国潭陽(タミャン)は、わずか30年前まで国内最大の竹の市が開かれていた竹の本場であります。竹に恵まれたアジア各国がここに集い、竹の機運を盛り上げるのには、まっこと良いチャンスですろう。


日本では昔から言い伝えられるように、「地震の時は竹藪に逃げろ」と教えられてきました。雨の多い高知県などでは大水の防災や護岸のため竹が多用されちょります。竹の強さの秘密は一人で立っていない事ながぜよ。竹は地下茎でそれぞれが手を握り合い繋がり支えあうので強いのです。人は竹に習い、手を携え合う時期に来ちゅうかも知れませんぞね。


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