竹の研究に長年携わられ大きな功績を竹業界に残されている、内村悦三先生の「タケ・ササ総図典」には日本の竹、笹を中心に200種類を越える掲載がされちょります。なんと200種類!?竹の種類は、そんなに多いの...?そう思われる方もおられるかも知れませんけんど、詳しく調べられない方は竹の種類のページをご覧くださいませ。竹の種類は世界には約1300種類、日本だけでも600種があると言われちょりますので、これでも、ほんの一部の掲載という事ながですぞね。
そんな竹の中で虎斑竹(とらふだけ)も取り上げて頂いちょります。竹を学術的に研究された先生の著書ですので、毎日仕事で竹に向き合う自分達でも知らない事ばっかりですちや。まっこと竹は知れば知るほど奧の深い、素晴らしい植物やと思うがぜよ。いつも竹の驚異的な成長力のお話をさせて頂くと、皆さん目を丸くしてビックリされよりますし、柔軟さと堅牢さを併せ持つ特製、成長の早さと強さの秘密である竹節、そして、地下茎でそれぞれの竹同士が手を握り合う結束の堅さ、これらは人間が竹に学ばないといけない事やと思うがです。
「タケ・ササ総図典」というタイトルだけあって、本の内容は主にそれぞれの竹についての特徴を紹介することに多くのページが使われちゅうがですが、虎竹の説明ページには他の竹たちと少し違うちょって、刈り入れの終わった田んぼでの竹選別作業や製竹作業、袖垣を作る竹職人の姿などまで掲載いただき、日本唯一の虎竹が今もって生活の中で生きている、日本の中では数少ない竹であると知る事が出来るのです。
本には「BAMBOO GUIDE BOOK」と書かれています。海外で日本の竹に関心のある方は多くようですので、英訳された本の出版もあるがやろうか?ちっくと期待もしちょります。
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