台湾の竹家具

竹ソファ


昨日は外部から来られた方々との打ち合わせをしている中で、ふと思い出した9月に台湾に行った時の事をお話させてもらいたいがです。


竹編みの手鞠は日本でも作られる事のある竹細工ですけんど、それを沢山繋げてソファにしようという発想はないがぜよ。だから国立台湾工芸研究所で、これらの家具を拝見させて頂いた時には、まっこと度肝を抜かれるような思いやったがですちや。


もちろん、すぐに思いうかぶ耐久性や強度など、クリアしなければならない課題はいくつかあるかも知れません。けんど、こうやって一つの完成度の高い立派な家具として存在しちゅう、これが何ともビックリする事ですぞね。イタリアかどこかのインテリア関連の展示会でも発表されたことがある、そんなお話にも頷ける素晴らしさでしたぜよ。


竹椅子


そもそも会議室に通していただいて腰をおろした椅子も竹でしたぞね。集成材を丁寧に仕上げていく工程を動画で拝見しましたが、デザイン性もあり、竹素材という面白さもあります。こんな格好が良くて、お洒落な椅子なら自宅でもオフィスでも使ってみたいと思われる方はおられるように思うがです。


えっ?座り心地ですろうか?


竹チェア


座ったらこんな感じぜよ。この顔で判断していただきたいがぜよ。


竹特有の優しい腰当たりと、何と言うても「しなり」、竹繊維はこれに尽きますぞね。そう長時間座っていた訳ではないのですが、座面の堅さなどは全く感じず快適に使う事ができそうでした。


高知など高温多湿の地方では特になのですが、デスクワークをされる方で座面の蒸れを気にされる方もおられます。だからメッシュ素材の事務用椅子など人気とも聞きますが、竹椅子なら、そんな心配はゼロですにゃあ。


竹の曲線美


細い白竹を同じような曲線に仕上げて座面を作った椅子もあったがです。まるで滝が流れるような美しさに見とれましたけんど、ただ、ラインの優美さとかの外観だけでなく、これが実際に人が腰かける椅子というのに興味が湧いてくるがです。


仕事場の竹家具


およそ考えつく限りというたら大袈裟かも知れませんが、竹の可能性をとことん追求するような台湾の竹工芸は想像以上に凄いです。伝統と革新という言葉がピッタリくるように思うちょります。特に竹家具にこれだけ進んだ作品があって、実際に色々な場所でも使われている背景は何やろうか?


やはり思いうかぶのは昔から多用されてきた伝統的な竹家具ですろうか。南投県という地域性がもしかしたらあるのかも分かりませんが、自分がお伺いした十数軒のご自宅や店舗、工房、事務所には必ず竹家具が使われちょりました。


来客を迎え入れる所にはもちろんですが、職人さんが働く現場にでも椅子や机は竹製ばかりと言うてもエイくらいでした。こうやって竹に親しみ、竹を自然に使い続けている生活そのものが、アッと目を引く作品づくりの基礎になっちゅうように思うがです。


コメント(1)

弦間潤子 返信

こんにちわ!
カリフォルニア州の大学に通っている3年生の弦間潤子と申します。
ブログ拝見させていただいてます!
竹の優美さは日本独特の趣ある情緒をよく表現していると感じます。
竹の素晴らしさがもっと海外にも伝われば良いなと思います。

竹虎様の商品をカリフォルニアまで発送していただくことはできますでしょうか?

お返事お待ちしております。

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