今月は嬉しい来客があるがです。ひとつは、この夏に一度ドイツから来日された高名なデザイナーのステファン(Stefan Diez)さんぜよ。
ジャパンクリエイティブと呼ばれるプロジェクトにて新しい製品づくりを目指しての取り組みながですが、前にお越しの際には日本に着くなり飛行機を乗り継ぎ、虎竹の里までお越し頂きましたので大変やったと思うのですが、新しい竹の可能性を探るような試みをご一緒させて頂いて、まっこと光栄に思うちょりますし、何か創り出してみたいと思うて、実はメラメラと静かに燃えちゅうがぜよ。
前回は日本唯一の虎竹の竹林も初めてやったですし、竹素材の事自体も未知の世界やったと思いますので、あれから数点お送りしたサンプルなど使いながら、どのような事を考えて、何を創作しようとされるのか、お話を伺えるの事を今から楽しみにしちょります。
そして、あとひとつは韓国潭陽からの金さんご一行ぞね。潭陽(damyang)は韓国を代表する竹の町であり、来年2015年の世界竹会議が開催されると言う事もあって、元々、素晴らしい竹林公園があったり、伝統工芸としての竹文化もあり、竹籠や竹ざるが山積みにされて取引されていた国内最大級の竹の市が、ほんのわずか数十年前まで実際にあったという材料としての竹も豊富であり、また竹細工での製造でも賑わってきた地域なのですが、更に来年に向けて公的機関、民間共に更に盛り上がっちょります。
そんな遠い異国の竹の本場から虎竹の里のような田舎まで、わざわざ視察にお越しいただける事は本当に嬉しい事ながです。ちょうど虎竹の伐採のシーズンに入ってきますので、山出しの作業などご覧いただけたらエイにゃあと考えちょります。
お陰様で今年、創業120年を迎えさせて頂いている竹虎です。長い間に渡って毎年繰り返してきた当たり前の仕事ですが、日本でここでしか行われていない貴重な仕事でもありますろう。せっかくの機会に存分にご覧いただきたいと思うちゅうがです。
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