虎竹エッグスタンド

虎竹エッグスタンド


前に何かの本で読んだ覚えがあるがですが、ある方の自宅に伺った時に食卓にエッグスタンドがあって、それを使いながら、ゆで玉子を食されているのを見て、「ああ、やはりこの方とは生活レベルが違うなあ」そう感じたと書かれちょったような気がします。


随分昔の事ですので、その時には、そのような、ゆで玉子を食べる道具まであるのだなあ...?まっこと知らない事ばっかりやにゃあ、そう漠然と思った程度でしたけんど、今回、日本唯一の虎竹を使うてエッグスタンドを製作するにあたり、はじめて一体何なのか?どんな風に使うのか?考える機会を得ましたぞね。そもそも、自宅で毎日でも普通に使っている物であれば分かりやすいですけんど、ゆで玉子は好きなのでたまに食べる事はあるものの、テーブルにコンコンとして手で皮を剥き、そのまま食塩片手に一口か二口で食べてしまいます。エッグオープナーなる玉子の頭を切るような道具も、見た事はあっても使うた事などなかったがです。


虎竹エッグスタンド


最初は手探りで創ってみたものの、よくよく考えたら卵には、それぞれサイズがあるのでした。スーパーに行くとMとかLとか書かれてちょりますぞね。そんな事も考えながら、少し大きめに創りすぎていた形を最終的には本体を絞る形にしてサイズも落ち着きましたが、作りはじめの頃には玉子が竹編みに沈み込みすぎて、本来の使い方としたら少し使い勝手は良くないかも知れないにゃあ。そう思う物も沢山編み上がってしまいましたぜよ。


まあ、しかし虎竹エッグスタンドとしてだけでなく、例えば、たまの朝食に生卵をこんなのに入れて出してみるとか、食卓以外でも何かアイデアで色々とお使いいただけそうですし、ちょっとした遊び心のある竹細工としてエイのではないですろうか。


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