畠山青堂さんにお会いさせていただくのは2度目ながです。確か6年か7年前に一度お話させてもろうた事がありますぞね。あの時も同じように色々と作品を拝見させていただき、その技の素晴らしさ、竹への取り組みに静かな志を感じちょりました。国内より海外で評価される事が多いと言われる、ご自身の作品を手にする畠山さんの表情はまっこと穏やかです。竹一筋に歩まれてきた道のりに自信と誇りを持たれ、満足されちゅうのがヒシヒシと伝わってくるようながです。
竹にも色々な側面があって、生活の中で毎日のように使われる竹細工もあれば、これらの竹工芸のように暮らしに潤いをもたらしてくれるような芸術的な域にまで昇華する竹の世界もあるがです。竹の凄いところは、その求める人によって求められるまま、自由自在に形を変えられる所ですろうか。たった1本の竹やけんど、あらゆる可能性を秘めた存在と言えますろう。
編み込みを重ねる独特の技法で見事に表した竹の葉。展覧会などでは手に触れる事ができませんけんど、こうやって工房に来られる楽しみは、実際に手に取り、手触りや質感や重さまで体感できることですろう。時間が許せば、許すだけ拝見したくなってくる竹作品に、この日も後ろ髪を引かれる思いで龍馬ブーツを履いたがです。
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