あれはいつ頃の事やったですうろか、まっこと驚いた事がありましたちや。最初見てハッとしたがです、何と竹炭皿が使われちゅう!?まっこと実際に使われちゅうのを見るのは初めての事でしたので、目をゴシゴシこすって、改めて見てみました。そしたら、あれれ、間違うちょったようですちや。竹炭皿に似た真っ黒い皿にヨーヨーがのせてあるだけでした。
ええっ!?ヨーヨーではない...?
ああ、なるほど、なるほど、これがマカロン言うて、一時期ワイワイ言われよったお菓子の事ですろうか。まっこと色々なものが流行るものですちや。
まあ、お菓子の事はさておいて、この黒い長方形のお皿は陶器でしたが、やたら重たく、軽く叩くとキンキンと金属のような音がしよりましたので、もしかしたら焼き物でも、ちっくと特別な製法のものかも知れません。けんど、横に入った細かい縞模様や深い黒色が、そして、大きさまでもまっこと竹炭皿に良く似ちょりましたぜよ。
竹炭皿は長いものでしたら30センチの長さのものがあって、料理などの盛り付けに使うと結構面白いと思うがですが、竹炭は焼くと2割程度は縮んでしまうがです。だから、材料の段階で結構大きな竹やったとしても、焼き上がりは想像より小さな皿にしかなりません。しかも、土窯で1000度の高温で焼き上げますので技術的にも難しく、割れたり、極端にねじれたりするものを除くと、本当に良いものは少ししか焼き上げる事ができんがですぞね。
綺麗に焼き上げられた竹炭は銀色に輝き、この陶器の皿と同じようにキンキンと金属のような響きぜよ。扱いが大変やし皿というても使える料理は限られちょりますが、野趣あふれる雰囲気で、使い方によっては面白いお皿やと思うがです。
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