米研ぎザルを使うと楽しいですぞね、お米をサクサクと洗いますけんど、やはり竹ひごの米あたりがエイがですろうか?ご飯が美味しく炊けると言うてくれる方が多いがです。
まあ味の事は人それぞれですけんど、竹籠が台所に一つでもあるというのが心が豊かになる気がしますちや。おばあさんや曾ばあさんの時代には、台所の水回りには竹がいっぱいやったがぜよ。高知の「お客」と言われる隣近所、地域の宴席でもおばちゃんたちが沢山集まってワイワイガヤガヤ。にぎやかな台所仕事の中心には、いつも竹があったぜよ。
だからやろうか?台所はキッチンと呼ばれるようになって、明るく清潔で快適になっちょりますけんど、ここにも竹籠の居場所はあるがですぞね。もちろん、竹は自然素材ですきにプラスチックのような扱いは出来ません。洗って、水を切って、拭き取って、風通しのよい所で十分乾燥させる。手入れを、ちゃんとしていないとカビは生えるし虫も食うこともある。けんど、それが自然という事ですろう。
ずっと日本の暮らしに寄り添うて来た竹。今までちっくと忘れられちょって、最近また思い出してくれだした。そんな竹のある暮らしだから自分達は、しっかりその竹の使い方や、付き合い方を皆様に思い出していただかんとイカンぞね。ちっくと手間もかかるけんど、そんな、ちょっとの面倒を楽しめる心がこれから必要とされちょりませんか?長く付きあう竹は、こじゃんと(とても)エイですぞね。色合いが深まり、手放せなくなってくる。他の台所用品で、こんなに愛おしゅうなるもの、何かお持ちですろうか?日本の竹の底力、素晴らしいがぜよ。
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