新潟県佐渡島と言えば歴史の教科書などでは、金山や銀山で有名であったり、最近ではトキの話題で、その地名を聞く事があるかと思うがです。けんど実は佐渡には竹が多く、厳しい寒さからか、こじゃんと硬く、品質の良い竹があるという事で知られる土地柄でもあるがです。竹芸家の本間秀昭さんは、そんな素材に恵まれた佐渡に工房をかまえ、主にアメリカなど海外向けの作品を創作続ける若手のお一人ながです。
本で何度か拝見した事のある個性的な作風を目の前にすると、やはり気持ちを抑える事ができず思わず近寄って魅入ってしまいますぞね。やっぱり本物を見ないと何ちゃあ分からんにゃあ。日本海の海も佐渡の岩を砕くような激しい波も、こうやって海を渡って来て現地で拝見したら格別ちや。本間さんの作品は斬新なラインが独特の世界観を醸し出しちょりますが、さらに素晴らしいと思う所は、この佐渡というご自分達の暮らす地域を竹で表現しちゅうところやうろか。まっこと、この島への深い愛情が伝わってきますぜよ。
しかも、これは作品のモチーフだけではありませんぞね。佐渡特有と言われるメンヤ竹は春先に生えた竹をその秋に伐って、そのまま一年竹を細工に加工できるという珍しい竹ですけんど、節が低く、こじゃんと柔らかいという特徴があるがです。本間さんの作品には、この竹も多用されちょります。その地域ならではの竹も使いながら、そこで創作を続ける事は、まっこと意義深い事ではないですろうか。
デッサン画を何冊も見せていただきましたが、いくつも描かれちゅう曲線は、知らず知らずに感じてこられた海や波や風かも知れませんにゃあ。けんど、頭で思われた事を絵にして、更に竹という容易ならざる素材を使うて造形するという事は、誰にでも出来ることではありませんぞね。ダイナミックな曲線が美しい作品が並ぶギャラリーで、まっこと感じ入ってしまうがです。
和田清次 返信
ド田舎の小さな雑貨屋です。生まれは更に人郷離れた山奥ですが親父がぼっつりを造ったりザル・テミなど趣味で見様見真似の作業をして居るのを見て育ちました。ちょうじて 雑貨屋さんをすることになり60年を数えました。
あの頃作っていた親父のザルは以下にもしっかりしていて まさに実用品です。 今は輸入物を取り扱わざるを得ませんがやっぱり親父の作ったのがいい。 佐渡島ですか、遠いですね 地図でしか見ない日本、行ってみてみたい。大いなる日本の文化だと思う。
竹虎四代目から和田清次への返信 返信
コメントありがとうございます。60年も続けられているとはスゴイです!日本は思うより広く,様々な文化があります。竹も同じで知らないことばかりです。