まっこと面白い事があるものですちや。それは何の前触れもなく突然やってくるきに楽しいがぜよ。ふと、見たらそこにあるのが竹編みの手鞠たち。コロコロと転がって、手の平にのせてみましたぞね。ご覧の通り、可愛く愛らしく、あまりの素晴らしさに声を無くしてしもうちょりました。
紐を通したり、金具を付けたりしてアクセサリーかと思いよりました。もちろん、そんな使い方もエイですろう。けんど元々は中央の穴部分に竹を差し込んだ竹かんざし、かっては沢山製造されよった商品の名残でもあるがです。
何処か遠くに行く時には地元のお菓子などを手土産にしますろう?自分の場合には高知銘菓かんざしを持って行く事が多いがです。
「土佐の高知のはりまや橋で坊さん、かんざし買うを見た」
と言う唄がありますけんど、作務衣に丸坊主の自分は、お坊さんみたいなし、これを持って行くと、まっこと洒落もきいて面白いにゃあと思うがです。この竹手鞠かんざしはシンプルでもあり、当時は本当にこんな、かんざしやったかも知れませんぞね。
実際に頭に差して使うてもらいましたけんど、黒髪に朱赤がワンポイントで入って、なかなかエイ感じです。今では作られなくなった竹手鞠ですきに、そんなに沢山の方にお届けできるものでもありませんが、竹のこんな綺麗なかんざしをご覧いただくだけでも、嬉しいにゃあと思うちゅうがです。