虎竹とカズラで仕上げたシンプルな色紙掛けがあるがです。あまりに飾り気のない素っ気ない作りに、随分と前から店の片隅に置かれちゅうのに気にもとめていませんでした。けんど、それは色紙自体、飾りたいような大事なものを持っていなかったという事やと気づいたがです。
いざ、この色紙を壁に掛けてみたいにゃあと思うたら、立派な額縁のような色紙かけもエイですけんど、この簡素な虎竹編みのものが一番しっくりとくるがです。色紙掛けだけの時にはあまり感じませんでしたけんど、使うてみて初めて色紙を引き立てる、脇役としての竹編みの良さを知りましたぞね。
短冊掛けも、まったく同じ事ですろう。さすがに短冊は今のところ何ひとつ手元になく、また、今後も短冊を飾るような予定もないがです。なので、この短冊掛けの本当の良さに気づく日は、もしかしたら、まだまだ遠い先の事ながやろうか?きっとそうに違いないがぜよ。
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