この竹照明の吊り下げられたテーブルには毎日のように座りますので、ついつい忘れがちになっちゅう事があるがです。竹は半円球の形に編まれて普通の電灯の傘カバーと変わりはないがです。けんど、灯りが入ったら、とたんに竹ならではの優しく柔らかな光でありながら、普通に思うよりも強い光を放つがです。
これには職人の工夫があって、本来は一番目につく外側部分に、竹の一番綺麗で丈夫な表皮側を持ってきますが、この竹照明の傘の場合には電灯の光の反射など考慮して、竹表皮は内側に向けて編み込まれちょります。下から見上げると、竹表皮部分の光沢が年を追うごとに濃く渋くなり、照らしだす明るさにも円熟味を感じてしまうがですぞね。
この竹照明に対して、竹の身の部分のヒゴばかりで編まれた、丸みのある竹照明も近くに吊られちょりますが、やはり点灯した時の光の反射にはかなり違いがあるがぜよ。竹表皮を使っていないからダメかと言うたら実はそうではなく、竹の身部分の照明は竹ヒゴ全体を通して、じんわりと光りが部屋全体に伝わる感じがするがぞね。同じ竹灯りでも、それぞれの良さがあり、温もりがあり、どちらも大好きな竹照明ながです。
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