毎年、韓国の潭陽(タミャン)と言う町で、竹祭りという竹ばっかりのイベントが開催されゆうがです。今年で16回目になる、そのお祭りに一度お伺いしてみたかったがですぞね。
お陰様で竹虎は今年で120年の社歴があって、この虎竹の里にしかない最近ではtiger bambooと言う言葉を多く使うようになった虎斑竹(とらふだけ)にこだわりやってきて、もちろんこれからも日本独特の竹文化を大切にして、和の竹に真っ直ぐ精進していくがですが、自分達の竹とは一体何やろうか?日本の竹は何処に行くがやろうか?そんな事を思う時に、その答えとなる多くのヒントは外の世界にもありますろう。
竹は世界で1300種類とも言われますけんど、温かい土地に多く育つ植物でもありますので赤道直下を中心に分布して、広く東南アジア各地にあってそれぞれの竹文化を育んできちゅうがです。日本の竹細工も歴史を紐解いたら大陸から伝わったもの、まっこと、驚く程そっくりな竹編みがありますし、遠く東南アジアの山岳地帯にある籠と見分けがつなかないような籠が、今でも日本の古くからの職人さんの手によって昔から作られて来た伝統の籠として作られていたりするがです。
潭陽は韓国でも南に下った位置にあり温暖で降水量も多く竹の生育に適した土地。韓国では潭陽(Damyang)と言えば竹と言われる程の竹が有名な町であり、ここで年に一度開催される竹祭りをご案内いただける事になったがです。竹緑苑(チュンノグォン)juknokwonという広大な整備された美しい竹林があり、週末には沢山の竹林浴を楽しむ方で賑わいよります。
竹林から出て町の道路を歩くと頭上に吊り下げられた電球カバーも竹編みの籠。ひとつひとつ形が違う竹籠がずっと続く道には感激しますぞね。竹博物館など立派な建物でも貴重な竹文化に触れることができますが、一歩、町に足を踏み入れたら、竹、竹、竹。右を見ても左を見ても竹に親しみ、竹を愛する人々の気持ちが伝わってくる。まっこと竹に囲まれるいう事は日本であっても、どこであっても世界共通ではないですうろか?こじゃんと気持ちのエイものながです。
特に今回は来年2015年6月27日から8月15日までの期間で開催予定の、世界竹博覧会、世界竹会議がこの潭陽で予定されており、その前にどうしても竹と、そこに関わる皆様にお会いしたと思いよったがです。世界竹会議開催地推進委員会々長の賓道林さんとも、長く時間を取ってお話させていただく機会を用意いただきましたぜよ。
竹が好きで竹の志を同じにされちょります。言葉は分らんけんど、竹の心は通じ合いますろう。竹祭りには感激するけんど、本当に素晴らしいのはこの竹の心と心が響き合う、この時、この瞬間ながぜよ。「屋根の無い竹展示場」来年の世界竹博覧会のコンセプトを、確か担当の方がそのように話されていたと思いますけんど、実行委員や関係の皆様はもちろんですが、市民の皆様一人一人が竹に親しみ、楽しむ姿を拝見しながらここ潭陽には竹の無限の可能性を指し示す気にあふれちゅうように感じたがです。
地元のテレビ局の方が取材に来られちょりました。通訳の方に話しをするときには、それでも気を使うて慣れない標準語に近い言葉で話もするがですけんど、マスコミの方に竹の事を話しだしたらイカンちや。まっこと言いたい事か多すぎて熱くなる。それでなくても滞在中の潭陽は暑かったけんど、さぞ暑苦しかったかも知れませんぜよ。高知の田舎者ですきに、ついつい土佐弁でしか話しは出来んかったけんど、キチンと正しい韓国語に訳せるがやろうか?いつもお話させてもらうように笑顔は「竹」+「人」ですきに、こちらに来てから竹がこじゃんと喜んで笑い合いゆう気がして、感動しちゅうという思いをお伝えしたかっただけながですぞね。
コメントする