青竹踏みの竹節

原材料の竹


昔から日本人に愛用されてきた健康法の一つに青竹踏みがありますぞね。自分の感覚から言うたら日本のご家庭に少なくとも一つはあるものが、青竹踏みやと思いよりましたけんど最近の学生さんに聞くと竹の青竹踏みなど見た事も、聞いた事もないと言われますので、自分の感覚が随分とズレてきちゅうがやろうか?と心配になりますぜよ。


けんど、もしご存じない方がおられましたら一回お試ししてみとうせや、こんなにお手軽で、場所もとらず、何処でもできる健康法は他にはちょっと無いと断言しますぞね、だからこそずっと古来から日本で愛用されてき続けちゅうと思うがです。


そんな青竹踏みの材料は実は山から伐り出された後、こうやって出来るだけ竹の青さを保ちたいと直射日光を避けるため、天井に竹をズラリ並べた土場で保管されちゅうがですぞね。この画像に写っちゅう竹は真竹ですので、青竹踏みでも踏み王くんの材料となる竹ですちや。


孟宗竹は、ちっくと違うて、こんなに青くはないですけんど、それでも同じように大切に材料は保管されよります。まっこと、ここだけ見ても職人さんの竹に対する思い入れを感じますろう。おっと、そうそう、けんどもちろんこの青さはいつまでもそのままでは無くて、時間の経過とともに青さは薄れ最後には白竹のような色合いになってきます。しかし、お客様の所に届けるまで少しでも清々しさを感じてもらいたいと、こうやって工夫しながら製造されていくがぜよ。


竹湯抜き作業


青竹踏みは全て「湯抜き」と言われる竹の余分な油を取り除く作業をするがぜよ。ちょうど湯抜きする前の孟宗竹と湯抜きした後の孟宗竹がありますちや。奧の竹と手前の竹と全く色合いが違うと思いますが、これが湯抜き加工した効果ながです。虎竹などはガスバーナーの火で油抜きしますので「火抜き」と言うて、湯抜きは文字通り熱湯で油抜きされていきますぜよ。まあ、言うなれば竹のお風呂みたいなもんかにゃあ。竹表皮の汚れも何もかも綺麗さっぱり落とすと、こんなに美しいがぞね。


青竹踏み仕上げ工程


さて、青竹踏みをご購入いただいた皆様はご存じかも知れませんが、竹には節があって半割した竹表皮部分に節が高く残ります。足踏みする時には当たって痛いのでこの部分を削るのですが、ここにも職人さんの工夫がキラリと光よりますちや。それがこのグラインダーぜよ。本当やったら幅広いベルトが取り付けられて回転しよりますが、この作業の機械には幅が極狭の特別ベルトが取り付けられちょります。そうです、これやったら青竹踏みの表皮部分から竹節の所だけをピンポイントで削る事ができるがです。


青竹踏み


さっそく削り上がって青竹踏みの仕上げ加工完了ぜよ。こうやって一本一本丁寧な仕事を重ねて出来上がりよります。竹を半分に割っちゅうだけでは、ないですぞね。まっこと、これも匠の技の結晶と言えるがです。



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