手頃な大きさで使い勝手の良さそうな新しい虎竹ひしぎゴミ箱が出来ましたぞね。なかなかの出来映えに思わず顔がゆるんでしまうがですが、今回のゴミ箱は何でも捨てられるように、中にプラスチック製のオトシを入れちょります。そのオトシをそのままだと、見た目はあまり格好のエイものではないので、ドーナツ型の蓋を用意してもろうちゅうがです。
この蓋も実はちっくと、こだわりましたぞね。最初の試作段階では木製の板を黒くぬったものを製作頂いちょりました。これは、これで黒という色目も虎竹を引き締めてくれて、スマートな感じで決して悪くはなかったがですが、どうせなら竹にこだわりたいと思うて竹集成材で蓋を作ることにしたがです。色目も竹繊維をうっすら見えもらえるように、虎竹の色合いに合わせた茶系で仕上げちょります。
けんど何というても一番のこだわりは、やはり本体の竹編み。幅広い虎竹のヒシギ編みは今まであまり見る事の無かった編み込みで、少し前に出来てきた虎竹ティッシュケースを見た時に幅広い竹ヒゴが虎竹独特の虎模様を美しく表現できちゅうように思いました。お客様の評判も結構良かったので今回のゴミ箱にも使うてもらう事にしたがぜよ。編み込んだヒシギの幅なども微妙に変化を持たせて、面白い表情になっちゅうのではないかと思うちょります。
そして、最後に普通はあまり見る事のない底部分ですぞね。菊の花のように美しい編み込みが特徴ですけんど、せっかくのこの編み込みを普段も見たいにゃあと言いますので、いやいや、ちっくと考えてみとうせや、お洒落上手なジェントルマンは、スーツの裏地にこじゃんと凝ったりしますろう。
実はこの綺麗な底部分はスーツの裏地と同じやきに、チラリと見えたりする事がもしあったら、その瞬間にご覧になられた方は感激するがやないかにゃあ?そんなお話をしゆうがですぞね。
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